堀口恭司が「RIZIN.14」のコールドウェル戦を振り返る
「“そんなん、負けるわけねーだろ”と自分では思っていた」
RIZIN初代バンタム級王者の堀口恭司が1月7日、大晦日の「RIZIN.14」で行われたバンタム級タイトルマッチを振り返った。
堀口はこの試合で米格闘技団体ベラトールの現役王者ダリオン・コールドウェルと対戦。3Rにフロントチョークで一本勝ちを収め、初代王座に就いた。
堀口はこの日、RIZINの髙田延彦統括本部長がMCを務める「髙田横粂の世相談義」にゲスト出演。
髙田氏が「今まで堀口選手が戦った中でも最強の相手。ああいうゴリゴリのレスラーなので、今回ばかりは“塩漬けにされて負けてしまうのでは?”という声があった」と水を向けると「そういう声は届いていたけど、あんまり気にしなかった。“そんなん、負けるわけねーだろ”と自分では思っていた」と答えた。コールドウェルが身長、リーチともに大きく上回っていたことからここでも堀口不利の声があがっていたのだが、これについては「空手で大きい人とやることあるので全然大きいとは思わなかった。こんなもんかと思っていたが、後からインスタなどで写真を見て“あれ、こんなに違うの?”とびっくりした(笑)」とリング上で対峙した時は感じなかったものの、試合後にコールドウェルとの対格差を感じたと話した。
「相手は全身の力を使って寝かそうとするのでかなり体力を削られていた」
試合では1Rにコールドウェルのアームロックでひやりとさせられる場面があったのだが、「全然大丈夫だった。極まりそうだったけど、自分が体勢を変えたりして、うまくはずした。腕が曲がっていたら極められてしまうが、伸びていた状態だったので大丈夫だった」と傍目で見ているよりは本人には余裕があったことを明かした。
序盤からコールドウェルのタックルからのテイクダウンに手を焼いたように見えたが、こちらについても「相手はレスラーなので、寝かされても極められないように。まずは防御から入って、その後にどう返していくか。寝かされることをひとつの前提としてプランを立てていた」と話す。
そして髙田氏が「一見、コールドウェル選手が上になって主導権を握っていたように見えたが、実は下にいた堀口選手が主導権を握って、フィニッシュを狙っていたのでは?」と問うと堀口は「本当にそうなんです。相手はテイクダウンを狙っていたが、自分は背中をつけないでしのいで、相手の体力を奪っていた。自分はバランスとって座っているだけなので体力は削られないが、相手は全身の力を使って寝かそう寝かそうとするのでかなり体力を削られていた」と答え、2Rにタックルで倒された後の攻防で攻め込まれているように見えた展開でも「こういうところも力を使っていない。クラッチを組んで、パンチを打ったが、効いてないように見えるけど、コツコツ打つパンチって結構嫌なもの。無理やり立っても自分の体力が削られる。立とうと思えば立てるけど、また倒されるだけ。相手がくっついているならコツコツとパンチを打って削ったほうがいい」などと振り返った。
フィニッシュの瞬間は「相手がもうバテバテだった」
3Rのフィニッシュの瞬間についても「このときは、相手がもうバテバテだった。相手は判定で勝とうと思って、くっついていただけだった」と話した。
今後については「ベラトールのチャンピオンがわざわざ来てくれたので、自分も行かないとダメかなと思う。行ってしっかりベルトを獲ってくる」と戦前からいわれているように、ベラトールでのコールドウェルのリマッチについて言及した。
また自らの試合の後に行われたフロイド・メイウェザーvs那須川天心戦については「やっぱり体重差がもろに出た試合でした。ちょっと悔しかったですね」と語った。
同番組はRIZINの統括本部長を務める髙田延彦氏とトークバラエティー番組「バイキング」(フジテレビ系)などでコメンテーターを務める元衆議院議員で弁護士の横粂勝仁氏が「今現在、髙田延彦が気になっている時事ネタ」を徹底討論する、生ワイドショー番組。「FRESH LIVE」で月曜21時から不定期で配信中。次回は1月21日に配信の予定。