【インタビュー】EXILE SHOKICHI、最新作『1114』で「出し切った」

EXILE SHOKICHIが15日、ニューアルバム『1114(イレブンフォーティーン)』を15日にリリースする。最新作は常にキャリアハイと胸を張るが、本作はこれまでのどの作品よりも満足がいっているといい……。
ヘアメイク/大木利保  スタイリスト/JUMBO(SPEEDWHEELS) 撮影/小林郁人 
――最新作を聴かせていただきましたが……、この作品には手ごたえがありますよね。

今回のアルバムの仕上がりは気に入っています。すごい手応えがありますね。アルバムを制作するときには、最初にイメージを描いてそこに向かって進んでいくんですが、自分の想像をしっかりと上回る、いい感じの作品ができたと思っています。……というのも、結構ね、この作品にはいろんなものを費やしたんです。もうしばらくソロ出せないなってぐらい。出し切りました(笑)。

――費やしたとは、具体的にどんなものを?

精神力ですね。かなり集中して作ったんです。EXILE THE SECOND、EXILEとグループの活動があって、そのほかにもプロジェクトが並行してありましたから、集中しないと(制作は)無理な期間でもありました。1曲1曲めちゃくちゃ自分の身を削って……鶴の恩返しじゃないけど、自分の羽根を抜いて織物をするみたいに精神力を費やした感じです。制作の過程でめちゃくちゃ集中したので、レコーディングにもすごい体力を使いました。その結果、「ソロはしばらくないだろうな」って(笑)。

――抜く羽根が……なくなった(笑)?

そんな感じですね(笑)。

――どんな作品にも全身全霊を込められていると思うのですが、今作は特別だったんでしょうか。

失敗したくないっていう気持ちは強かったです。本当にクオリティの高いアルバムを作りたいという思いが異様に強かった。だから、一つひとつのアクションに慎重になりました。EXILE THE SECOND、EXILEといったグループでの活動においては、メンバーみんなの意見があり、それぞれの想いもあって、グループとしてのベストを目指しますが、ソロは、ソロだから当たり前ですが、自分が頑張れば自分が思うところまで持っていける。だからこそ妥協できないし、完成度を高めたいという気持ちは強くなります。

――制作はイメージに向かって進んでいくとおっしゃいましたが、どのようなイメージを持っていたのですか?

ツアーが決まっていたので、まずはツアーに向けて、ライブでみなさんと一緒に楽しめる曲、ライブで聴かせられる曲をイメージしました。作っているとき、なんとなくですが、ステージに立っている自分を俯瞰しているような自分がいるんです。ここでこういうことができるな、コミュニケ―ションも取れるんじゃないかというようなことを考えます。前作の『THE FUTURE』の楽曲もありますから、新曲としてこういった曲があればライブが盛り上がるとか、Futen Boyzのような企画のものもありますが……

――そういった企画があって生まれた曲はどういうポジションにあるんでしょうか。

企画ものは出会いですからね。オーダーもあったりするわけですけど、それによって、自分にはなかったタイプの曲になることが多いですし、ライブをイメージした時に足りなかった曲だったりするので、そのポジションを担ってもらおうって。そんな目論見もあります。
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