東京都医師会の定例記者会見にて、疾病対策を担当する小児科医の川上一恵理事が「麻しん(はしか)」について解説した。
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非常に強い感染力「はしか」はどんな病気? 国内は排除状態も近年ワクチン接種率低下
非常に感染力の強い「麻しん(はしか)」が世界的に流行し、全国で21人の感染が確認されている。都内でも今年に入って6人が報告されているが「麻しん」とはどのような病気なのだろうか? 東京都医師会理事で感染症担当を務める「かずえキッズクリニック」(渋谷区幡ヶ谷)の川上一恵院長に聞いた。
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【KEY WORD で見るニュース】はしか、オンライン診察、恩赦
はしか
はしか(麻疹)の今年の患者数が4月14日までで406人と過去10年で最多のペースで推移。国立感染症研究所によると都道府県別で一番多いのは大阪の131人。三重(53人)、東京(47人)、愛知(32人)、神奈川(23人)、兵庫(18人)と続いている。
海外でも同様に患者数が増加。WHOによると今年1〜3月の世界のはしかの感染者(暫定)は約11万2000人で前年同期の約2万8000人と約4倍になっている。感染報告は170カ国に上り、米ニューヨーク市は4月、一部地域に公衆衛生上の非常事態を宣言した。
オンライン診察
医療機関に来院しなくても、パソコンなどの画面越しに医師の診断や薬の処方を受けられるシステム。平成9年に「離島・へき地」などに限り認められていたが、27年に事実上解禁。30年度の診療報酬改定で「オンライン診療科」(月1回700円)などが創設され、保険適用が始まった。しかし保険適用を申請している医療機関は全国で1200カ所。全体のわずか1%にとどまっているという。
恩赦
裁判によらずに刑罰権や裁判の効力を消滅させたり、軽減したりする制度。内閣が決定し、天皇が国事行為として認証する。有罪判決を無効にして釈放する「大赦」「特赦」のほかに「減刑」「刑の執行の免除」、公選法違反で失われた公民権などの資格を回復させる「復権」の5種類がある。行われれば平成5年の陛下と皇后さまのご乾坤以来、26年ぶり。