パリ五輪でスケートボード女子ストリートの金メダルを獲得した吉沢恋が8月17日、地元の相模原市に凱旋して金メダル報告会を行った。
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ジャンプ男子NHで小林陵侑が今大会日本勢初金メダル。長野五輪の船木和喜以来、24年ぶり3人目【北京五輪】
北京オリンピックのスキージャンプ男子個人ノーマルヒル(NH)の決勝が2月6日に行われ、日本の小林陵侑(土屋ホーム)が合計275.0点で優勝した。今大会、日本の金メダル第1号となった。
日本がジャンプの個人で金メダルを獲ったのは1998年長野五輪でのラージヒル(LH)の船木和喜以来、24年ぶり3人目。ノーマルヒルでは1972年札幌五輪の70メートル級での笠谷幸生以来となる。
小林は1本目に104.5メートルを飛び、145.4点でトップに立つ。上位30名が飛べる2本目は最後の飛行となったが、99.5メートルとまとめ129.6点で2位のマヌエル・フェットナー(オーストリア)に4.2点差をつけ優勝を果たした。
他の日本勢は小林潤志郎(雪印メグミルク)が26位。佐藤幸椰(雪印メグミルク)は1本目32位、中村直幹(フライングラボラトリー)は同38位で2本目に進めなかった。
2本目を飛んで優勝を確信してガッツポーズの小林に兄の潤志郎が駆け寄り抱き合った。直後のインタビューで小林は「2本ともいいジャンプが揃えられたのですごくうれしい。(兄とは)一緒に悔しい思いもうれしい思いもしてきたので、すごくうれしかった」と喜びの声。しかし「個人ノーマルでいいジャンプができたので次につなげたい。金メダルという結果をうれしく思って、次からも頑張っていきたい」と早くも次に目を向けた。
ジャンプは7日に新種目の「混合団体」、12日には男子個人ラージヒルの決勝(11日予選)、14日には男子団体の決勝が行われる。
東京五輪レスリング金メダリストのゲイブル・スティーブンソンと独占契約【WWE】
東京オリンピックのレスリング男子フリースタイル125キロ級で金メダルを獲得したゲイブル・スティーブンソンが米プロレス団体のWWEと独占契約を結んだ。WWEが日本時間9月10日に発表した。
この契約は、WWEとしては史上初めての、NCAA(全米大学体育協会)が学生アスリートに企業と契約をし報酬を得ることを認めるNIL(Name, Image, Likeness)契約に基づくものとなる。
ミネソタ大学の学生であるスティーブンソンは、WWEのロースターに加わると同時にレスリングのNCAA王者として競技を続ける。
パラマラソン、道下美里が金メダル リオに続き2大会連続でメダル
東京パラリンピック最終日の5日、陸上女子マラソン(視覚障害T12)が行われ、道下美里(三井住友海上)が3時間0秒50の大会新で金メダルを獲得した。2016年リオデジャネイロ大会の銀メダルに続き、2大会連続のメダルとなった。
世界柔道で金メダル減らす。東京五輪へさらなる強化は必須
9年ぶり6度目の日本開催となった「2019世界柔道選手権東京大会」が8月25日〜9月1日の日程で東京・日本武道館で開催された。
日本は最終日の1日、来年の東京五輪新種目となる混合団体の決勝でフランスを4−2で下し、3連覇を達成した。
混合団体は各チーム男女3人ずつの6人制で争われ、3−3となった場合は無作為で選んだ階級での代表戦で決着をつけることとなる。
日本は第1戦の男子90キロ超級の景浦心、第3戦の男子73キロ級の大野将平、第4戦の女子70キロ級の新井千鶴が一本勝ちを収め3−1と王手をかけたものの第5戦の村尾三四郎が敗れ、3−2に。まだまだリードはしているものの、代表戦がどの階級で行われるかは未知数なだけに、決して予断を許さない状況に。これが混合団体の面白いところでもあるのだが…。
しかし第6戦の女子70キロ超級で濱田尚里が勝利を収め優勝を果たした。
濱田の相手は個人戦の決勝で敗れたマドレーヌ・マロンガ。2日前には大外返しに天を仰いだが、この日は必殺の寝技でがっちりと抑え込み、会心の一本勝ちで雪辱を果たした。
本来なら70キロ超のクラスには、前夜に78キロ超級を制した素根輝と同3位の朝比奈沙羅が出場するはずだったが、当日の朝。2人がそろってコンディション不良を訴えたことから急きょ濱田が出ることに。
濱田は初戦の2回戦から全3試合とも一本勝ちを収め、日本の危機を救った。
第2日(26日)に行われた男子66キロ級では準決勝で3連覇を目指した阿部一二三と初出場の丸山城志郎が対戦。
丸山は試合序盤に右膝を負傷し、足を引きずりながらも試合を続行。延長戦で、ともえ投げから流れるような浮き技で優勢勝ちを収め、決勝進出を果たした。
患部をテーピングで固め、痛み止めを飲んで臨んだ決勝では韓国の金琳煥を合わせ技で破り優勝した。阿部は3位決定戦では勝利を収め銅メダルを獲得したが笑顔はなかった。
丸山は今回の優勝で、11月のグランドスラム大阪大会でも優勝すれば東京五輪の代表の座はほぼ手中に。一歩リードした形となったが、阿部の巻き返しも必至で、こちらの代表争いから目が離せない状況となってきた。
東京五輪を来年に控えた今回の世界選手権で、日本勢の金メダルは男子が66キロ級の丸山と73キロ級の大野で昨年と同じ2個、女子は52キロ級の阿部詩と78キロ超級の素根にとどまり、5個だった昨年から3つ減らした。全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長は「全体的な印象として、研究され、苦戦した。厳しい戦いだった」と総括。残り1年でさらなる強化を迫られる結果となった。
体操男子が団体総合で劇的逆転金メダル
今回のリオデジャネイロ・オリンピックで日本勢は、開会式前に行われたサッカー男子のグループリーグで日本がナイジェリアに敗れてスタート。ナイジェリアは飛行機のチケットの手配などでアクシデントが発生するなどして現地入りが試合当日という悪コンディション。「日本は勝てるのでは…」という期待があったなかでの4−5という敗戦だった。
そんな嫌なムードを吹き飛ばしたのが前半の柔道、水泳、そして体操だ。
柔道は前回のロンドン五輪では、男子は史上初の金メダル0。男女合計でも金1、銀3、銅3に終わり、大会後に篠原信一監督が責任を取って辞任した。
しかし今回は柔道の初日である5日(日本時間6日)の男子60キロ級の高藤直寿、女子48キロ級の近藤亜美が揃って銅メダルでスタート。8日(同9日)には男子73キロ級で大野将平が今大会の柔道勢初となる金メダルを獲得すると、男子90キロ級のベイカー茉秋、女子70キロ級の田知本遥と金メダルを積み上げ、最終的には男子が7階級制になった1988年ソウル五輪以降で史上初となる全階級でのメダル獲得(金2個、銀1個、銅4個)を達成。女子も総数5個で前回ロンドン大会を2個上回った。
水泳は6日(同7日)の水泳初日に男子400m個人メドレーで萩野公介が金、瀬戸大也が銅と表彰台に日本人2人が乗って勢いをつけた。9日(同10日)には男子4×200mリレーで日本チームが52年ぶりの銅メダル、11日(同12日)には金藤理絵が女子200m平泳ぎで金メダルと、金2、銀2、銅3の合計7個のメダルを獲得した。
体操は3大会ぶりの金メダルを目指した男子団体総合でミスが相次ぎ、まさかの4位での予選通過。決勝は体力的に厳しいローテーションのなかでの戦いが強いられたが、前半のあん馬、つり輪を最小限のミスでとどめると後半盛り返し、最後の床運動で白井健三と内村航平がきっちり締めくくり、合計274.094点。2位のロシアを2.641点押さえ、逆転金メダルとなった。
エース内村は予選の鉄棒でまさかの落下。種目別の決勝に進めないという誤算はあったが、10日に行われた男子個人総合で最終種目の鉄棒で逆転し、史上4人目、日本人では2人目となる男子個人総合2連覇を果たした。
フェンシング太田「金メダルだけ狙う」
フェンシングのリオデジャネイロ五輪日本代表が20日、東京都北区の国立スポーツ科学センター(JISS)で会見し、4大会連続出場となる男子フルーレのエース太田雄貴は「僕にまだ足りていないのは五輪での金メダル。そこだけを狙って、自分の最高のプレーを心がけたい」と意気込んだ。
昨年の世界選手権では金メダルを獲得したが、団体で五輪出場を逃したこともあり、「僕が代わりに勝ってくる。仲間のためにも精いっぱい戦い抜きたい」と個人戦の金メダル獲得に照準を定めた。