最後は腕十字固めががっちり
「ZST.65」(5月11日、東京・新宿FACE)のメインでライト級王者の小金翔が韓国のクォン・ドヒョンに2R、腕十字固めで一本勝ちを収めた。
小金は昨年10月に平信一に挑戦し、判定勝ちを収め王座奪取。第3代王者に就いた。この日は、ここ数戦判定勝ちが続いていたことからフィニッシュすることを自らに課しての試合だったが、見事に一本を取り切った。小金の一本、KO勝ちは2017年5月に高橋弘にTKO勝ちして以来。
ドヒョンは1Rからタックルを多用し、組みついては小金をコーナーに押し込みテイクダウンを狙う。差しの巧みなドヒョンは二本差しで小金の体を浮かせるが、小金も腰の重さを見せテイクダウンは許さない。小金も体勢を入れ替えコーナーに押し込むが、ドヒョンはまたすぐに入れ替えるなどロープ際やコーナーでのポジションの奪い合いが続く。終盤には小金が足をかけテイクダウンを奪いパウンドを落とす場面も作ったが、ドヒョンは粘って脱出する。
2Rに入ってもドヒョンのしつこいタックルが続く。しかし小金は押し込まれながらも足を払ってテイクダウンに成功するとジワジワと自分のポジションに持ち込み、バックをキープするとパウンドの連打からスリーパーホールドを狙う。ドヒョンも動きを止めず、脱出の機会をうかがうが小金の4の字ロックががっちりと決まり抜け出せない。
小金はスリーパーが決められないとみるや腕十字に移行。ドヒョンの必死のクラッチを切ってぐいと締め上げるとドヒョンがタップした。