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vol.364(2008.06/30-07/06)

障害の大きい恋愛は燃える!?「自衛隊ラブコメ」第2弾
有川 浩『ラブコメ今昔』

「図書館戦争」シリーズと『阪急電車』でブレイク中の有川浩の“もうひとつの顔”ともいうべき「自衛隊ラブコメ」シリーズの第2弾。
「障害が大きければ大きいほど恋愛は燃える」「我々が普段垣間見ることのできない人たちの恋愛模様はいかほど!?」などなど、恋愛小説の王道を予想だにしなかった発想と素材で描いた前作『クジラの彼』。
 オタクに女たらしに…本書でもまた愛すべき自衛官たちが登場。 変に男らしさを前面に出したり、危機感をあおったりする作品を映画化するくらいなら、絶対こっちのほうが自衛隊のイメージアップにつながるはず。

著者 有川浩 出版 角川グループパブリッシング 価格 1470円(税込)

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vol.363(2008.06/23-06/29)

ドイツの新進作家待望の第3弾
セバスチャン・フィツェック『前世療法』

 日本では昨年『治療島』『ラジオキラー』が立て続けに刊行され、そのスリリングなストーリーで一気に読者の心をつかんだドイツの新進作家セバスチャン・フィツェックの待望の3作目。
 看護師のカリーナから寂れた工場の跡地に呼び出された敏腕弁護士シュテルン。彼女とともに現れた10歳の少年ジーモンは「15年前ここで人を殺した」と言う。ジーモンは不治の病に冒されていた。一笑に付すシュテルンだったが、実際に死体はそこにあった。次々に前世での殺人を語り始めるジーモン。その前世殺人の証言はカリーナが誕生プレゼント代わりに受けさせた「前世療法」以降に始まっていた。

著者 セバスチャン・フィツェック 出版 柏書房 価格 1680円(税込)

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vol.362(2008.06/16-06/22)

「結婚したい」なら頑張らないと!!
山田昌弘/白河 桃子『「婚活」時代』

 今の若者の4人に1人は結婚できないらしい。そんな状況に警鐘を鳴らす!?本書では就職をするために就職活動=「就活」が必要なのと同じように、結婚するためには結婚活動=「婚活」が必要と訴える。
 家族社会学者の山田昌弘と少子化ジャーナリストの白川桃子が、各々の得意な切り口で現在の「結婚」を取り巻く日本社会の状況を解説。そして「じゃあどうするか」というところまで切り込む。
「なるほど、そうだったのか。言われてみれば…」と思わず納得…した人は、そこに留まらないでよく考えるべし、あくまで結婚願望のある人はね。

著者 山田昌弘/白河 桃子 出版 ディスカヴァー・トゥエンティワン 価格 1050円(税込)

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vol.361(2008.06/09-06/15)

人間の性に迫る渾身の長編
伊集院静『羊の目』

 昭和8年、夜鷹の女が産み捨てた男児は運命のいたずらか、それともそれこそが定めだったのか、浅草で売り出し中の侠客・浜嶋辰三によって育てられることになる。辰三を渡世の「親」とし、辰三への忠誠を心の支えとして生き続けた神崎武美はやがて裏社会を震撼させる稀代の暗殺者となった。対立した組織に追われ海外に逃亡した武美は、キリスト教に接し、神の存在を意識するようになるのだったが…。
 7編の連続した物語の形式で壮絶な男の人生を描く。武美をめぐる登場人物たちがさまざまな縁でつながっているところが、また武美の数奇な運命を際立たせる。
『機関車先生』のような感動作もいい。堂本剛との異色のコラボレーションによるエッセイなんかもあったし、西原理恵子とのギャンブルエッセイなどはギャンブルとは縁遠い人でも楽しめる。かように広いフィールドで活躍中の著者だが、やはり本作のような人間の性に迫る渾身の長編を読むと、これぞ真骨頂という感もある。改めて過去の作品を読み返したくなる。

著者 伊集院静 出版 文藝春秋 価格 1750円(税込)


これであなたもウクレレマスター
いちむらまさき『ウクレレ上達100の裏ワザ知ってトクする効果的な練習法&ヒント集』

 密かにという表現を越えて人気の楽器、それがウクレレ。ギターほど大げさではなく、バイオリンほどハードルが高くは感じられず、ウクレレなら!! と思って挑戦してみたものの曲を弾くのは意外に難しい。部屋のインテリアになっちゃっている人、片隅でほこりをかぶったままにしちゃっている人も多いはず。本書はそんな「あ〜あ〜あ、やんなっちゃった」人たちのための救世主的な一冊。いろんな曲をうまく、そしてカッコよく弾くためのヒントやノウハウを100個集めた。
 ちなみに、みうらじゅんが「人間僕宝」と認めた奇才・ウクレレえいじがインストラクターを務める『笑ってマスター!ウクレレえいじのもっと楽しいウクレレ』なるDVDも同社から6月20日に発売予定。

著者 いちむらまさき 出版 リットーミュージック 価格 1260円(税込)

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vol.360(2008.06/02-06/08)

なんか分からないけど楽しいぞ〜
福田利之『福田のフォト絵』

 写真を撮って、それに色をつけたり絵を描いたり。そしてちょっとした言葉を添えるだけで、ただの風景や身の周りの無機質なものが生き生きとした、なんか面白いものに変わってしまう。それがこの「フォト絵」。やると楽しそうだけど、簡単そうに見えて結構難しそう。著者は20年も前からこのフォト絵を始め、気がつくと作品数は1000枚を越えていた。2004年から「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載が始まり、晴れて1冊の本となった。
 ちなみに北海道から沖縄まで全49都道府県のフォト絵を完全網羅しているのだが、このために全国を回ったのか!? 謎だ。

著者 福田利之 出版 ヴィレッジブックス 価格 1365円(税込)

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