
vol.360
中国の模造車排除で日米欧が連携
世界の有力メーカーのブランドを偽造した自動車部品やデザインを盗んだコピー車が蔓延する中国を想定し、日米欧の自動車業界団体は模造品に関する情報を直ちに集めてデータベースに蓄積、共有する計画を進めていることが28日、分かった。年内にシステム運用の詳細を決め、来年にも本格運用を目指す。模造品は正規メーカーに損害を与えるうえ、粗悪な部品を使う自動車の安全性に重大な危険が及ぶため、日米欧の業界団体は強い姿勢で排除に乗り出す。
模造品対策で連携するのは、日本、米国、欧州の自動車メーカーで構成する各自動車工業会。具体的な取り組みは、会員各社がコピー品や摘発事例などの情報を共有するデータベースに提供。種類ごとに被害規模や地域分布を整理し、製造元や流通経路の情報に加え、各国で異なる知的財産関連法も調べて蓄積する。知財情報には企業秘密も含まれるため、共有可能な情報の範囲の詰めを急ぐ。
より深刻なのは、目に見えないところで使われる自動車部品だ。中国で特に多いブレーキパッドの模造品は、故障や事故につながる危険性が高い。
日本メーカーなどは危機感を強め、「世界中に出回る模造品を監視すべきだ」(日産自動車IPプロモーション部)と中国政府に働きかけるとともに、ニセモノに手を出さないよう消費者への啓発活動にも力を入れている。