
vol.360
主演男優賞受賞でベニチオ・デル・トロが悩殺ウインク!
世界中から多くのセレブを集め、今年も華やかなうちに閉幕した第61回カンヌ国際映画祭。最高賞のパルムドールには仏映画『クラス』(ローラン・カンテ監督)が選ばれた。同作は中学校教師の奮闘を描いた物語で、カンテ監督は「学校で起きている現実は、ユニバーサル(普遍的)な主題だ」と笑顔で受賞の喜びを語った。『ある視点部門』で、大賞に次ぐ審査員賞に選ばれたのは、小泉今日子、香川照之らが出演した『トウキョウソナタ』(黒沢清監督、今秋公開)。リストラされた夫(香川)とその妻(小泉)を軸に家族のつながりを描いた感動作で、現地の審査員らは特に小泉の演技を「静かでエレガンス。深い孤独を見事に表現している」と絶賛。小泉は「思わぬごほうびに身が引き締まる思い。でも、やっぱりうれしい! 黒沢監督バンザイ!」と大感激のコメント残した。
各賞が相次いで発表される中、今回一番の注目を浴びたのは、主演男優賞に輝いたベニチオ・デル・トロ。ベニチオは、キューバ革命の英雄、チェ・ゲバラの半生を描いたスティーブン・ソダーバーグ監督の超大作『CHE』(原題)で、主人公ゲバラを演じた。審査委員長のショーン・ペンから「ベニチオ・デル・トロ」の声が上がると、会場内の拍手が鳴り止まず、審査員は全員スタンディングオベーションで迎え入れた。ショーン・ペンいわく、「数少ない、審査員全員一致での受賞だった」。登壇後、感極まって言葉が出なかったベニチオは、しばらく沈黙。同作の制作会社や配給会社に感謝の言葉を述べた後、「そして何より私はこの賞をチェ・ゲバラに捧げたい。そして、ソダーバーグとこの喜びを分かち合いたい」と、感動のスピーチ。興奮おさまらぬ中行われた受賞者の写真撮影では、役者仲間からひときわ熱い祝福を受け、ベニチオは得意の悩殺ウィンクを連発した。前回来日した際には、『トロ様』と呼ぶファンの熱烈歓迎を受け、常に上機嫌だったベニチオ。次回来日が待たれる。