
vol.361
2016年五輪招致1次選考で東京がトップ通過
国際オリンピック委員会(IOC)は4日、アテネで開いた理事会で、7都市が立候補している2016年五輪開催地の第1次選考を行い、東京は半径8キロ以内にほとんどの競技施設が集まる「世界一コンパクトな五輪」を強調した開催計画が高く評価され、トップで通過した。都庁に連絡が入った。
最大のライバルとされるシカゴ(米国)やマドリード(スペイン)、リオデジャネイロ(ブラジル)も通過。ドーハ(カタール)と、プラハ(チェコ)、バクー(アゼルバイジャン)は落選した。
第1次選考は書類による選考で、各都市は今年1月、IOCからの質問に答える形で、財政、交通、宿泊、競技施設、国際競技会の開催経験、国の支援−など25項目の「申請ファイル」を提出。IOCはこの申請ファイルを分析し、数値化した報告書を参考にして審議を行った。宿泊施設や地下鉄網など充実した都市基盤を背景とした東京の「世界一コンパクト」な開催計画は、7都市でも最も高い総合評価を受けた。
ただ政府の財政保証を得られるかはもちろん、他都市と比べて低めな世論の支持、さらには弱点とされる国際的なロビー活動など、最終選考に勝ち残るには課題もある。
世論の支持を重視するIOCは、国民の7割の支持を開催国に求めているが、東京は約6割(昨年12月の調査)にとどまる。シカゴやマドリードは、すでに8〜9割の支持を得ており、世論喚起は急務。
東京など通過都市は正式に「立候補都市」と呼ばれ、国際的なプロモーション活動が解禁される。8月の北京五輪期間中は重要な招致活動期間ともなる。
開催都市は来年10月2日のIOC総会(コペンハーゲン)で、IOC委員の投票により決まる。