 |
|
写真;2006年撮影(2008年 ロイター/Jacky Naegelen)
|
|

vol.361
フランスのデザイナー、イブ・サンローラン氏死去
パンタロンスーツや女性用のタキシードなど解放された女性モードの創設で、20世紀を代表したフランスのデザイナー、イブ・サンローラン氏が1日深夜(日本時間2日早朝)、パリで死去した。71歳だった。ピエール・ベルジェ=イブ・サンローラン財団が同夜、発表した。
1936年、仏領アルジェリア・オランで生まれ、17歳でパリの専門校に入った。パリのモード界に君臨していたクリスチャン・ディオール氏に才能を認められて同店に入り、ディオール氏の急死に伴い、21歳の若さで後継者に。翌58年のショーでは、斬新なトラペーズ・ライン(穏やかなすそ広がりの台形のライン)を発表し、フレアスカートが主体だったモード界に新風を吹き込んだ。
61年には実業家のベルジェ氏とともに自らのブランド「イブ・サンローラン」を発表。パンタロンスーツや女性用タキシード、サファリルックなど活動的な女性にマッチしたモードを次々に発表。自分の名前の頭文字「YSL」を組み合わせたロゴを不動のものにした。
一方、71年には男性用香水を発表、自らのヌード写真を広告に使用して物議をかもした。
モード界への大資本の流入に伴い、99年にはプレタポルテ(高級既製服)部門や香水部門を伊グッチ・グループに売却。2002年1月に引退を発表し、オートクチュール(高級仕立服)部門も閉鎖した。
2002年1月、引退ショーがパリ・ポンピドーセンターで行われた。1966年に初めて女性用のタキシードを発表して以来折々に発表したタキシード40着を、第一線のマヌカンをはじめ、映画「昼顔」(ブニュエル監督)の衣装などでサンローラン氏の作品を愛用した女優のカトリーヌ・ドヌーブさんらがまとって登場した。
そのバリエーションの見事さに改めて才能の豊かさが認識され、引退が惜しまれた。