
vol.361
五輪100メートル戦線に異変!
21歳の新鋭ボルトが世界新記録
31日、ニューヨークで陸上のリーボックGPが行われ、男子100メートルに出場したウサイン・ボルト(ジャマイカ)が9秒72の世界新記録を樹立した。従来の記録は、昨年9月に同じジャマイカ出身のアサファ・パウエルが記録した9秒74。8月に開催される北京五輪を控えての快挙となった。
21歳の新鋭が、タイソン・ゲイ、パウエルの「二強」に割って入った。ゲイの隣りのレーンで走ったボルトは中盤で加速し、両手を広げてゴール。昨夏の世界選手権王者を直接対決で下しての世界記録だけに、そのインパクトは絶大だ。
ボルトの昨年までの自己記録は10秒03。それだけに、急成長ぶりは圧巻といえる。05年世界選手権では故障に泣き、200メートルで8位。しかし昨夏の世界選手権では見事に銀メダルに輝き、再び頭角を現していた。
コーナーから直線に入る走りがスムーズで、得意種目は200メートル。それが今季に入って196センチの長身を生かした大きなストライドを武器に、100メートルでも力を発揮。得意種目よりも早く記録の上で頂点に立った。
北京五輪の100メートル出場については「今日、変更しようと思った」と前向きな姿勢を示したボルト。ボルトに王者ゲイ、前世界記録保持者パウエルの三つ巴決戦が実現すれば、北京五輪での100メートルが歴史的な激戦になることは確実だ。