
vol.362
「映画って本当にいいもんですね」映画評論家の水野晴郎さん肝不全で死去
映画評論家の水野晴郎(みずのはるお)さんが10日午後3時5分、肝不全のため都内の病院で死去した。76歳。葬儀は近親者で行う。
岡山県に生まれ、満州(現中国東北部)で育った。終戦後に帰国したあとは、当時に接したアメリカ映画で民主主義を体感し、アメリカ研究とアメリカ映画に夢中になった。夜間高校卒業後、郵便局で働くかたわら、慶応大文学部の通信教育課程で学び、昭和31年、20世紀フォックスにアルバイトとして入社。ヘッドハンティングされた日本ユナイトで宣伝総支配人をしていた39歳のときに日本テレビの映画番組の解説者に指名されて独立した。「いやあ、映画って本当にいいもんですね」のセリフで人気を集めた。
映画評論家としての執筆活動のほか、平成8年には、大好きな作品の『オリエント急行殺人事件』と、ヒッチコック流の密室劇をモチーフにした『シベリア超特急』で映画監督デビュー。マイク・ミズノの監督名義で、シリーズは7作目まで制作(うち2作は舞台)。『シベ超』の愛称でカルトな人気を得ている。
また世界の警察を回るなど警察研究者としても知られており、『世界の警察』などの著書もある。7月8日には都内で『シベ超』の出演者らを招いて「水野晴郎のお誕生日会」を開き、新作の製作発表などを行う予定だったという。