
vol.373
臆病なヒロイン&コミカル演技で新境地! 『幸せの1ページ』
ジョディ・フォスター
8月18日、最新主演作『幸せの1ページ』公開を記念して来日したジョディ・フォスターに、ヘッドライン編集部が直撃、独占インタビューした。
「実は当初、プロデューサーたちは私がこういう軽妙な役をやることに不安を抱いていたみたいなの。でも私はどうしてもこの役をやりたかった。だからずっと“アレクサンドラをやりたい”って言い続けていたら、そのうちスタッフが変わって、結局アピールし続けていた私に決まったのよ。プッシュし続けたのがよかったのね(笑)」
ヒロイン・アレクサンドラは、冒険小説家でありながら家から一歩も出ることができない引きこもりの孤独な女性。記者会見でジョディは、そういうヒロインを演じたかった理由についてこう答えている。「いつも真面目な強い女だけじゃなく、自分の中にはこういう軽くて楽しい部分もあるのを見せたかった。アレクサンドラはいつも怖がっているけど、そんな女性が、自分の中のアドベンチャーを好む部分や、ヒロイックな部分を見つけていく。そういう女性をやりたいと思って、この役に挑戦したの」
12歳のときに初来日し、いろいろなことを経験したというジョディ。同じような体験をさせたいと、今回は自身の子供たちとともに来日。なんでも、子供たちはこれまでの作品を見ておらず、スクリーンでコミカルな演技をする母の姿に大喜びだったという。
「子供たちは、私が頭を木にぶつけるところとか、クモに悲鳴を上げたりするシーンに大喜びしていたわ(笑)。私はヘビが苦手なんだけど、子供たちはそれを知っているから、この映画で私がクモに驚いたみたいに、ヘビのおもちゃで脅かされちゃった(笑)。普段から私は、子供たちと一緒にボール遊びや取っ組み合いなんかもよくする母親なのよ」
これまでは撮影現場に遊びに来ても銃を撃つ訓練やシリアスな演技の練習しか見たことがなかったというから、今回の体験は家族ぐるみでステキな思い出になったよう。共演者の天才子役アビゲイル・ブレスリンとも親しくなった。
「彼女はとても素晴らしいわ。彼女にしても、私と同じようにシリアスな役のほうが多かったから、本作のような軽妙な役どころは初めての経験だったでしょう。とても演技力のある子ね。私とアビゲイルが一緒にいるシーンは後半部分だけなんだけれど、撮影現場となった島では、とにかく一緒にトレーニングをすることにしていたの。海で泳ぐシーンや、ロープにつかまってすべるシーンなんかをね。そうやってとても親しくなったわ。彼女を見ていて昔の自分を思い出した。私も同じように家族とあちこち旅をしたな、って。ジプシーみたいにね。撮影クルーたちとも仲良くなってあの年ごろでもカメラ機材についてすごく詳しくなっていたんだけど、アビゲイルも同じだったわ(笑)」
最後に、アレクサンドラのように“幸せの1ページ”をめくりたい女性たちにアドバイスしてくれた。
「ラストシーンのあの場面から、彼らの人生が始まるんだと思う。確かにアレクサンドラは想像力豊かで才能あふれる女性だけど、自信がなくて自分の世界を出ることができないでいた。でもこの経験を通して人生を一歩開いたのよ。だから、冒険かなと思っても一歩踏み出すこと、それが大事なのではないかしら」
たえず親しみのこもった瞳で受け答えをしてくれるジョディ。今回も新たなヒロイン像で、すべての女性たちを応援してくれる。