ハリルホジッチ監督が続投宣言 前日にW杯決めるも去就に注目
勝利後の会見では質問を受けずに退席
「2018 FIFAワールドカップ(W杯)ロシア」のアジア最終予選「日本代表vsオーストラリア代表」が8月31日、埼玉・埼玉スタジアム2002で行われ、日本が2-0で勝利を収め、6大会連続のW杯出場を決めた。
日本は前半41分に浅野が左サイドからの長友のクロスにドンピシャのタイミングで相手DFの裏に飛び出すと左足でボレーシュートを決め先制。後半37分には、原口が相手DFとの競り合いに粘ってこぼれたボールを拾った井手口がドリブルで中央まで持ち込み、右足で豪快なミドルシュートを決めダメ押し。W杯予選で未勝利だったオーストラリアから初勝利をもぎ取ると同時に、最終予選の初戦で敗れたチームはW杯に出場できないというジンクスも破った。
見事にW杯出場を決めたハリルホジッチ監督だったが、試合後の会見ではサポーターへの感謝と選手、スタッフを称える言葉を述べた後に「プライベートなことで大きな問題がある」ことを理由に報道陣の質問を受けることなく切り上げた。
異例の事態にその去就が注目されたが、翌日の9月1日に改めて会見を開き続投を明言した。
プライベートな問題の内容は語らず
ハリルホジッチ監督は会見の冒頭「昨日の試合後の会見のことを申し訳なく思っています。皆さんの前で長い時間話すことはできなかった」謝罪し、「聞きたいことはたくさんあったと思うが、これまで誰も知らなかったことをその時発言したが、素晴らしい試合の後のお祝いに水を差すことはしたくなかった」と説明。そして「昨日の会見のあと、世界中で報道された。この状況を説明する必要があると感じた」と話した。
そのプライベートな問題の内容について話すことはなかったが、監督は「残念に思う方もいるかもしれないが、ここで仕事を続ける」と独特の言い回しで続投を明言。そして「日本人選手全員に代表でポジションを奪い合ってほしい」「今、現在のチームの状況ではW杯では結果を残せないと思う。でも8カ月後、それは変わっている」と話すなど監督の目はすでにW杯に向いていた。
日本代表は5日にアウェーでサウジアラビアと最終予選の最終戦を戦う。10月には「キリンチャレンジカップ 2017」を開催。6日(対戦相手未定)、8日(ハイチ)の2連戦からW杯に向けての戦いが始まる。