本田圭佑がキリンチャレンジカップで代表外れる
本田には「しっかりコンディションを整えてクラブで試合に出てもらいたい」
日本サッカー協会が9月28日、都内で会見を開き、「キリンチャレンジカップ2017」の対ニュージーランド代表(愛知・豊田スタジアム)、対ハイチ代表(神奈川・日産スタジアム)の日本代表メンバー24人を発表した。
来年の「ワールドカップ(W杯)ロシア」に向け、最初の強化試合となる今回、長く日本代表を牽引してきた本田がメンバーから外れた。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は本田圭佑について「彼もケガをしていた選手。しっかりコンディションを整えてクラブで試合に出てもらいたい。より長い時間出てもらいたいと思っている。コンディションを取り戻した時点でまた呼ぶかどうかを考えたい。現時点でのコンディションでは代表ではプレーできない。彼にはしっかりトレーニングをしてほしい」と話した。そして「それは彼だけではなくみんな。しっかりトレーニングをしてクラブでポジションを勝ち取ってもらわないといけない。全員が高いパフォーマンスをするということがロシアに行く条件となる。これと違う考え方で準備をしている選手がいればそれは間違いだったということに後に気づくことになる」と続けた。
また同じくメンバーから外れた長谷部誠については「長谷部が入っていないが、ケガを考慮した。試合後にいつも心配を抱えていたのでしっかり治してもらうため」と話した。
新しい顔ぶれとしてはDFの車屋紳太郎を招集。車屋については「ここ最近成長している選手で、彼は機会を与えるのに値する内容を見せていた。私は左利きの左サイドバック(SB)を探していた。SBは攻撃でも守備でも非常に重要な役割を担う。車屋は攻撃も守備もできる。ただ、どこまでのレベルでできるかは見てみたい」と話した。
またハリルホジッチ監督は「ロシアに確実にいけるという選手は誰一人いない。40~50人いる代表の候補選手たちに競争を促したい。今までよりさらに要求が高くなる」「E-1(12月のEAFF E-1 サッカー選手権2017 決勝大会)は国内の選手にとって自分を見せるいい機会。選手たち一人一人が努力してそれを見せることによって、それが代表の強化につながる。戦う姿勢と意欲と言うものを常に持っていてほしい」などと選手たちに奮起を促した。
発表前には「ポゼッション」について講義
なお、この日のメンバー発表の前、協会広報の司会者の「監督から少しお話がございます」という言葉に続きハリルホジッチ監督はチャンピオンズリーグ「パリ・サンジェルマンvsバイエルン」の試合データをもとに「ポゼッション」について説明を始めるという異例の展開。監督は「日本の指導者の方々からポゼッションという言葉をよく聞く。そして日本のサッカーの教育はポゼッションをベースに作られているのかなと感じている。もちろん点を取るためにはボールを持つことは大事。ボールを持つことはポゼッションだが、相手より長くボールを持つことが勝てることではない。ポゼッションが高ければ勝てるというのは真理ではない」などと話した。
〈GK〉
川島永嗣 (FCメス)
東口順昭 (ガンバ大阪)
中村航輔 (柏レイソル)
〈DF〉
酒井宏樹 (マルセイユ)
酒井高徳 (ハンブルガーSV)
長友佑都 (インテル)
車屋紳太郎(川崎フロンターレ)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也 (サウサンプトン)
昌子 源 (鹿島アントラーズ)
植田直通(鹿島アントラーズ)
〈MF〉
遠藤航(浦和レッズ)
山口 蛍 (セレッソ大阪)
井手口陽介(ガンバ大阪)
倉田秋(ガンバ大阪)
香川真司 (ドルトムント)
小林祐希(ヘーレンフェーン)
〈FW〉
久保裕也 (ヘント)
浅野拓磨(シュツットガルト)
乾 貴士 (エイバル)
原口元気 (ヘルタ)
大迫勇也 (ケルン)
杉本健勇(セレッソ大阪)
武藤嘉紀(マインツ)