KINGレイナが緊急参戦。元軍人の異色ファイターと対戦【10・15 RIZIN】
KINGレイナ「私がいないとダメみたいなので出ようかな」
RIZINが9月29日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND –秋の陣–」(10月15日、福岡・マリンメッセ福岡)の追加対戦カードを発表した。
当初は大晦日への参戦が予定されていたKINGレイナが緊急参戦。UFC世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグからの刺客クリスタル・ストークスと対戦する。
ストークスは高校卒業と同時に女子プロフットボール選手になり、現在はプロのボディービルダーをやりながらクリスの下で総合格闘技のトレーニングを積んでいる。軍人としてイラクに出兵したこともあるという異色のファイターで、今回がMMAデビュー戦となる。
レイナは「一昨日くらいにオファーが来て“はぁ?”ってなったんですけど、私がいないとダメみたいなので出ようかなと思った。今回の相手、すげえムキムキじゃないですか。でも面白い試合になるんじゃないかと思う。もちろん1Rでぶっ倒したいんで、みんな楽しみにしてもらえればと思うんですけど」と話し、返す刀で榊原信行RIZIN実行委員長に「この間の7月の試合が終わって、テレビの話とかいろいろな仕事が欲しいなって話をしたのに何にも来ない。仕事ください」とアピールした。
今回の大会は当日にフジテレビで19~22時に放送されるのだが、この日、榊原氏から最後の2試合が生中継されることが発表された。カードは来週決定の予定。
その2カードについて榊原氏は「地上波で見ている人に届く、そしてRIZINとして自信を持って世間に届けていけるもの。ひょっとしたらKINGレイナも可能性があるかも」と話した。
ダンヘン欠場で桜庭vsフランク・シャムロックが実現
この日は合わせてジェロム・レ・バンナvsロッキー・マルティネス(5分×3R、120kg契約。RIZIN MMA特別ルール)のカードも発表。
バンナは2015年のRIZIN大晦日大会でバルトとの対戦が決まりながら、直前で試合をすっ飛ばし、同日に行われたIGFの会場に現れるなど物議を醸した。昨年の大晦日にRIZINのリング上で謝罪。今回の参戦となった。
マルティネスはグアムのMMA団体「PXC」の第3代ヘビー級王者で、第6代DEEPメガトン級王者。これまでの戦績は11勝4敗2分けで、ここ6戦は負けなし。今年7月のDEEPメガトン級タイトルマッチでは日本国内屈指のヘビー級ファイターであるシング・心・ジャディブに5-0の判定で勝利を収め、王座を獲得している。こちらもバンナ同様、打撃を得意としており、激しい打ち合いが予想される。
またグラップリングルールで桜庭和志と対戦の予定だったダン・ヘンダーソンが練習中に首を痛め無念の欠場。これを受けフランク・シャムロックが桜庭とグラップリングルールで戦うこととなった。
この2人はかつて対戦が期待されながらさまざまな事情で実現に至らなかった夢のカード。フランクは2010年に引退を表明し、以降は表舞台から姿を消していたが、今回は桜庭との対戦とあって、緊急参戦を決意。7年ぶりのリング復帰となる。
フランクはRIZINを通じ「サクラバとどんな形でも良いからずっと対戦したかった。ようやくその機会が巡ってきた。サクラバはもう逃げられない。私は彼から一本を取るために日本へ行く」というコメントを出した。
また今回の福岡大会の会場で、現在ケガで治療中の高山善廣の写真展を開催。通常の募金活動と合わせて、写真を販売し、その売り上げも募金に回されるという。