八百長認定された蒼国来と星風が引退届出さず
日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で臨時の理事会を開き、八百長問題に関与したとして中国出身の幕内蒼国来(27)とモンゴル出身の十両星風(27)に引退勧告処分を下した。蒼国来の師匠、荒汐親方(元小結大豊)と星風の師匠、尾車親方(元大関琴風)は、委員から主任に1階級降格とした。
蒼国来は昨年夏場所11日目の元春日錦(前竹縄親方)との取組が、星風は今年初場所7日目の元千代白鵬との取組が、八百長と認定された。
協会は1日の臨時理事会で、八百長関与が認定された親方、力士23人に引退勧告など厳罰を下しており、これで処分を受けた関与者は25人となった。特別調査委員会(座長・伊藤滋早大特命教授)は1日の処分後も蒼国来と星風を継続調査し、関与を認定した。
引退届の提出期限は13日だったが、関与を否定している2人は提出しなかった。
同協会では14日に臨時の理事会を開き、解雇処分を下した。放駒理事長(元大関魁傑)は13日、「従ってくれるものと思っていたが、しようがない」と話していた。