香取慎吾しあわせの魔法
月9ドラマ『幸せになろうよ』主演!
香取慎吾が月9に帰ってきた! 18日にスタートするフジテレビ系ドラマ『幸せになろうよ』に主演する。「やっぱり月9って大きい」と本人も気を引き締めていたところ、東日本大震災が発生。「今だからこそ本当に幸せになろうっていう想いを込めてドラマを作りたい」と本人は語る。
今だからこそ、本当に幸せになろうっていう想いを込めて作りたい
目を覆いたくなる映像がノンストップで流されるなかで、香取は一般の視聴者とは違う重みも感じていた。18日にスタートする主演ドラマ『幸せになろうよ』。シンプルでストレートだからこそインパクトがあるタイトルが、ズンと肩にのしかかった。
「これからどうなっていくのか分からない状況で、『幸せになろうよ』というタイトルでドラマをやっていい時期なのかっていう想いは、正直あります。地震以前も、不景気とかいいニュースがないなかで考える部分もあったんですけど、1人でも多くの人が幸せになれる作品にできればいいなと思っていました。でも今は、今だからこそ本当に幸せになろうっていう想いを込めて作りたい」
ドラマには数多く出演している。月9もその主演も経験済みだ。それでも「月9ってやっぱ大きい」。
「月9で、コメディーで、ラブもラブバトルもミステリーもある。さらに、キャラクターものではない。コメディーは僕のなかにあるジャンルですけど、まったく想像がつかないんです」
演じるのは結婚相談所の相談員。
「みんなに幸せになってほしいと真面目に仕事をしている心の通った男なんだけど、一生懸命すぎて空回りしてしまうところもあるんですよね。一歩踏み込んじゃったり、助けてあげようと声をかけちゃったことでまた新たな展開が生まれる。彼のそういうところは自分自身と似ているかもしれない。ラブバトルとか、誰かと誰かをくっつけるようなキューピッド的なこととか、そういうのにはなるべく首を突っ込みたくないと思っていても、ちょっとしたことで困ることが起きたっていうのもありますから(笑)」
重なるところもあるから? 役作りや見せ方はほとんど考えていないと本人。
「自分でもよくやるって思うんですけど、そこは普段通りでもあるんです。今回の役に限らず、どんな役でもそうなんですが、その人物がどんな仕事に就いているかということよりも、大切なのはその人の想い。だから今回は、仕事として相談員をしているだけではなくて、みんなに本当に幸せになってほしいっていう想いを持って仕事をする男だってことと、どこか恋愛で失敗したこともあるっていう部分。それがあれば十分じゃないかな」
いつもの“香取流”で作品に取り組む。それが、香取の“自分にできること”。
「ドラマって現実とは違う世界に連れて行ってくれたりするもの。今は現実を見つめなきゃいけない時ですけど、見てくれた人たちが、本当に面白いところで笑ってくれたり、感動できるところで感動してくれたら。それで少しでも元気になっていただけたらいいですね」
最後に大きな質問。幸せって何?
「いろんな意味で、普段どおりの日常、かな。その延長として、こうやって仕事がたくさんできることも幸せです。20代前半のころとは違って、今はずっと仕事が詰まっていることに幸せを感じます。え、結婚? その“幸せ”(笑)も、いいと思いますよ。結婚している友達を見ても文句言いながらも幸せそうだし。ただ、それを見てうらやましいとかは思わないですね。恋愛と結婚は別という人もいるけれど、結婚は恋愛の延長でもあるんじゃないかな。好きな人同士が一緒にいて結婚というシステムがあり、結婚しようっていう時に結婚がある。恋愛して幸せなら結婚しても幸せだと思います」
これから1クール、香取は毎週月曜9時にこのドラマでしあわせの魔法をかける。その間だけはいろんな心配から自分を解放して、みんなで『幸せになろうよ』。
(本紙・酒井紫野)
『幸せになろうよ』
フジテレビ系にて18日スタート
毎週月曜夜9時放送
【STORY】高倉純平(香取慎吾)は、周りの人を幸せにすることが誰よりも得意!という結婚相談所のアドバイザー。独自の恋愛理論やテクニックで多くのカップルを幸せに導いてきた。そこに彼の理論やマニュアルが通用しない美女・柳沢春菜(黒木メイサ)が現れた。時を同じくしてやってきたのがイケメン弁護士の矢代英彦(藤木直人)。2人はどうやら秘密を抱えているようで……。