「IT’S SHOWTIME JAPAN」設立 7・18有明で日菜太vsペトロシアン
7・18有明に参戦する板橋、日菜太、山本
ヨーロッパを中心にビッグイベントを開催する世界最大の打撃格闘技プロモーションである『IT’S SHOWTIME』(ST)の日本支部となる『IT’S SHOWTIME JAPAN』(STJ)が設立されることとなり、13日都内で発表会見が行われた。
STJは来年2012年に旗揚げし、主催興行を手掛けていく。また年に1〜2回のペースで本場の『IT’S SHOWTIME』を日本に招へいしていくという。
今年は7月18日にディファ有明で開催される「REBELS」から「カウントダウンシリーズ」と銘打った試合を行っていく。12月23日の「藤原祭り」(後楽園ホール)まで最大6回予定されている。
またSTJではSTの定める8つの階級に従い、IT’S SHOWTIME日本ランキングを61�s級、65�s級、70�s級、73�s級、77�s級、85�s級、95�s級、ヘビー級で制定し、各階級でチャンピオンシップを設けることも予定しているという。
会見には STJ の代表取締役を務める“キックボクシングの神様”藤原敏男氏をはじめとするSTJの主要スタッフと、7・18有明大会に出場する日菜太、山本元気、板橋寛が出席した。
日菜太は現在70�s級では世界最高ともいわれるジョルジオ・ペトロシアンと対戦。この一戦に「世界一の選手とやれるのならどこへでも(上がりたい)。日本人の意地を見せて戦いたい」と決意を語った。
山本と板橋は「IT’S SHOWTIME 世界61�s級王座挑戦者選定試合」として一騎打ち。よく知る仲の2人だが、山本は「1回目(のイベント)に参加できて光栄。いい試合をしたい」、板橋は「IT’S SHOWTIMEの61�s級のベルトをとるために参戦を決めた。元気さんとはやりづらいが今回はバチバチ殴り合いたい」と火花を散らした。
7・18ではこの他に「IT’S SHOWTIME 世界65�s級王座挑戦者決定戦」としてモサブ・アムラーニvsイム・チビンの一戦も行われる。
藤原敏男代表(中央)を中心としたIT’S SHOWTIME JAPAN主要スタッフ
「キックボクシング」の競技化を目指す
STJでは「IT’S SHOWTIMEルール」と「WPMF日本ルール(ムエタイルール)」を軸とした「キックボクシング」の競技化を目指すという。この2つのルールの大きな違いは「ヒジ打ちの有無」ということなのだが、アマチュアから始まり、プロが2つのルールに分かれ、それぞれに世界王座を持つシステムになる。
出場を希望する選手に対しては積極的に門戸を開き、正規のルートに則ってオファー。また特別契約がない限り、ジムや選手の束縛を一切行わないということで、STJに上がりつつ、他の団体に出場することも問題ないという。
藤原氏は「現在はフリーのジムや選手も多い。STJは団体の垣根を越えて、誰でも参加できるものを目指してやっていく。“誰が一番強いのか”という選手の夢・目標を作っていきたい」と語る。出場に対する自由度を高め「強い者が勝つという競技化」を追求していくという。