三上 VS 渡部がロケットバトル「思い切り演じさせていただいた」

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ドラマ上ではバトルでも会見では和気あいあい。写真は左から、寺島しのぶ、三上博史、渡部篤郎

 8月21日スタートの連続ドラマW『下町ロケット』(WOWOW、毎週日曜夜10時)の制作発表記者会見が4日、都内で開かれた。三上博史、渡部篤郎、寺島しのぶら主要キャストが登壇し、全身全霊で打ち込んだ作品をPRした。

 東日本大震災を受けて、日本を元気づける作品をできるだけ早く作りたいという思いから急きょプロジェクトがスタート。そのことについて三上は「3.11直後は誰でもそうだったと思いますが、自分も何ができるか考えていました。行き着いたところは自分の本分である“演じる”ところで何かしたい、と。そのときにプロデューサーから話をもらい、原作を読んで、今やるべき作品だと思った」と作品に臨んだ経緯を説明。寺島も「日本が元気になる作品に出演したいなと思っていた」と快諾したことを明かした。

 ロケットを飛ばすのに必要な最先端特許を巡り、特許を保有する町工場と大企業が熱い戦いを繰り広げるストーリー。直木賞作家の池井戸潤の同名の小説が原作だ。

 三上が演じるのは町工場の社長。もともとは宇宙ロケット技術者だったが、ある事情から家業を継いだという役どころだ。それに対するのが渡部で、純国産ロケット打ち上げ計画をぶちあげた大企業のエリート社員。計画を進めるなかで自社で開発した技術が、すでに小さな町工場が特許を取得していたことが分かり、特許の買い取りに動く。寺島は、さまざまな困難に立ち向かう三上演じる社長を手助けする弁護士を演じる。

 三上は「思い切り演じさせていただいた。みなさんに早く見てほしい」と太鼓判。さらに「宇宙をモチーフとしていますが、中心は群集劇。僕が演じる町工場の社長、大企業のエリート、町工場の人たち、それぞれが何を背負っているのかがちゃんと描かれています」と見どころを紹介。渡部も「日本人の良さ。情だったりが描かれていますね」と話した。

 この作品は、連続ドラマW『空飛ぶタイヤ』のチームで制作。撮影にあたって、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)も協力。さらに、町工場が立ち並ぶ大田区でもロケを行った。鈴木浩介監督は「ロケーションは大切。そこの雰囲気がスタッフやキャストに影響を与えている」と語った。

 ドラマは8月21日放送スタート。全5話で第1話は無料放送。