『フェスティバル/トーキョー11』9月16日から開幕

ph_tokyo0100.jpg

宮澤賢治/夢の島から『じめん』(©片岡陽太)

 2009年から始まった東京発の舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー11』(F/T11)の開幕が迫っている。今回は9月16日から11月13日までの46日間、都内各地で開催。この間に主催作品10本、公募プログラム11本、参加作品6本の計27 本が上演される。

 4回目を迎えるF/T。今までメーン会場だった池袋の東京芸術劇場が改修中とあって、今回は既存の劇場以外の場所を活用したプログラムが多数組まれている。

 それを象徴するかのように、オープニング作品から野外公演がラインアップ。都立夢の島公園内の多目的コロシアムでの、飴屋法水の構成・演出による『じめん』とロメオ・カステルッチの構成・演出による『わたくしという現象』の2本立て公演から幕を開ける。

 この他にも興味深い野外作品が揃う。ドイツを代表する作家・演出家であるルネ・ポレシュがドイツのルール工業地帯で上演した野外劇を豊洲の空き地で上演する。2006年に『皆に伝えよソイレントグリーンは人肉だと』という作品で、センセーショナルな話題を振りまいたポレシュの作品とあって、この野外劇も大きな期待を集めている。

 また日本で野外劇といえば維新派。彼らにとっては20年ぶりの東京での野外劇となる『風景画−東京・池袋』は西武池袋本店本館と別館の間にある野外広場で上演される。都会のど真ん中に突然出現した劇場。ふだん舞台作品になじみのない人にもわくわくするシュチュエーションだ。

 もちろん"劇場"で行われる作品も国内外を問わず、見逃せない作品揃い。さらに今年はアジア全域から集まる若手アーティストの作品に対して「F/Tアワード」を授与するなど新しい試みに着手している。

 上演作品など詳細は「フェスティバル/トーキョー」オフィシャルサイト(http://festival-tokyo.jp/)から。