なでしこジャパンがロンドン五輪出場権獲得
サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」が8日、苦闘の末、ロンドン五輪の出場権を獲得した。1日から中国で始まったアジア最終予選。初戦のタイ戦から順風満帆とはいかなかった。
強行日程をにらみ沢、宮間ら主力を温存したタイ戦は前半0−0。後半に宮間を投入して3得点をあげ、勝利したものの、先行きに不安を感じさせた。2戦目の韓国戦も2−1で勝つには勝ったが、先制するも追いつかれる展開。後半はミスも出て苦戦を強いられた。
しかし苦戦しながらも2連勝で勝ち点6をきっちり押さえるところは女王の風格か。3戦目の豪州戦はパスサッカーが復活。ゲームを完全に支配し、後半17分に永里優からのパスを受けた川澄が決勝ゴールを決めた。1−0ながら、危なげのない戦いぶりで3連勝。五輪出場に王手をかけた。
そして迎えた北朝鮮との第4戦。連戦の疲れからかいつもより運動量が少ない日本に対し、フィジカルで勝る北朝鮮がペースを握る。しかしDFラインとGK海堀の好守で前半を0−0で乗り切る。後半も北朝鮮の猛攻は続くが徐々にパスがつながり始めた日本は後半37分、近賀のクロスに永里優が合わせたボールをGKチョ・ユンミがセーブ。しかしそのこぼれ球がDFキム・ヒナに当たりオウンゴールで日本が先制。このまま守り切れば五輪出場決定だったのだが、ロスタイムの後半47分にゴール前の混戦からキム・チョランに同点ゴールを決められ、1−1で引き分けた。
しかし、その後行われたオーストラリアvs中国戦で中国が0−1で敗れ、日本が五輪出場権を獲得した。