ゲンスブールと女たち
『夢見るシャンソン人形』や『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』など時代を超えて愛される名曲を送り出した作曲家で、歌手として活躍。さらには、映画監督、俳優としても支持を集めるセルジュ・ゲンスブール。芸術に愛された彼は、ブリジッド・バルドー、ジェーン・バーキン、エディット・ピアフ、カトリーヌ・ドヌーブといった数々の美しい女性に愛されたことでも有名だ。本作は、バンド・デシテ(ベルギーやフランスを中心とした漫画)作家のジョアン・スファールが自身のグラフィックノベルを実写映画化し、ゲンスブールの生涯を描いたもの。ユダヤ人というバックグラウンドがあり、見てくれもいいとは言えないゲンスブールがどうして名だたる美女たちを虜にしたのか――。さすがに当人は天才であるがゆえ、素直にモテの参考にはならないし、そんな目線で鑑賞するのも気が引けるが、やっぱり男が本気で苦悩する姿に女心はぐらりとくる。それが才能ある男ならなおさらだ。運命の相手に出会いたいと思っている男女に、なんらかのヒントを与えてくれるであろう作品。劇中の音楽は言うまでもなく良質のものばかりだ。
販売元 キングレコード 10月5日(水)発売 3990円(税込)