SHOOT the SHOOTO 2011 サワーがイマダに雪辱
1Rにサワーは飛びヒザでダウンを奪った(11月6日、東京ドームシティホール。撮影・神谷渚)
総合格闘技の修斗と立ち技格闘技のシュートボクシングによる合同イベント「SHOOT the SHOOTO 2011」が5、6の両日、水道橋の東京ドームシティホールで開催された。
6日のメーンではK-1 MAXでもおなじみのアンディ・サワーが、昨年のS-cupで敗れたトビー・イマダに1年ぶりの再戦でリベンジを果たした。パンチ、キックはもちろん、スタンディング状態での投げ、関節技も認められるSBで投げでポイントを失い敗れたサワーは、今年は万全のイマダ対策を取り、投げを完封。1Rには飛びヒザで、2Rにはカウンターの右のクロスフックでダウンを奪い大差の判定で完勝した。
セミファイナルではSBの宍戸大樹と修斗のリオン武がSBルールで対戦。1、2Rと緊張感のある戦いが繰り広げられるなか、打撃に一日の長がある宍戸がリオンを翻弄する。しかし3R、魔が差したかのように一瞬腰が浮いた宍戸にリオンが組み付き、腰投げでシュートポイント1を奪取。このポイントが決め手となって、小差ながらも2−0の判定でリオンが勝利を収めた。前日から対抗戦では修斗勢の全敗だったが、リオンが一矢を報いた。一方、SBルールでの痛恨の敗戦に宍戸はリング上で立ち尽くした。
好勝負を繰り広げたリオン(左)と宍戸(撮影・神谷渚) |
山上(上)が新王者に(5日、東京ドームシティホール) |
山上がフライ級新王座に
5日のメーンで行われた修斗世界フライ級タイトルマッチは、4月の王座決定戦で、41歳にして奇跡の戴冠を果たした生駒純司が初防衛戦に臨んだ。打撃の得意な挑戦者・山上幹臣に、打撃からタックルを仕掛けた生駒だったが、その動きを制した山上が左ストレート一閃。1R41秒、KOで生駒をリングに沈めた。
また“修斗のカリスマ”佐藤ルミナはサワーの刺客・ニコ・ファレイゼンと対戦。キックが主戦場の選手とあって、グラウンドに引き込んで仕留める作戦だったが、ニコのルミナ対策は万全。グラウンドの攻防をしのぐと、最後はヒザ蹴りからの右ストレートで1R4分17秒、KO勝利を収めた。