元旦開催は今回が最後となる天皇杯サッカー決勝
年が明けると元旦の風物詩ともいえる天皇杯サッカーの決勝戦が行われる。本紙締め切り時点では決勝進出の2チームは定かではないが、勝ち残っているどのチームの組み合わせになっても熱戦は必至。加えて決勝の元旦開催は今回が最後。古き良き伝統が消えていくのは寂しいことだが、いつまでも胸の奥に残しておきたい大会となる。
また2004年から決勝戦のアンダーカードとして「女子サッカーの天皇杯」ともいえる「全日本女子サッカー選手権大会」決勝戦が行われているのだが、昨年のなでしこジャパンの活躍もあり、こちらも要注目の試合となる。
2日には毎年さまざまなドラマを見せてくれる箱根駅伝。昨年は3連覇を目指す東洋大を早稲田大学がわずか21秒差で振り切り18年ぶりの総合優勝を果たした。
今年は東洋大、早大、駒澤大の3校が優勝候補に上げられている。
巻き返しを図る東洋大はエース・柏原竜二の走りに注目。昨年は戦前、不調と伝えられたが、フタを開ければ3年連続の1時間17秒台の好タイムで5区を走り切った。もちろん3年連続の区間賞でいまや「新・山の神」の称号も。今年は春先のトラックシーズンは不調だったが、ここに来てグングン調子を上げているだけに、最後の箱根でどれだけの記録をたたき出してくれるのか。
ディフェンディングチャンピオンの早大は昨年、出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した勢いそのままに箱根に望んだが、今年はともに3位といまいち煮え切らない。もっともここにきて故障していた主力選手の復帰にメドが立ち、やっとベストメンバーが組めるようになってきた。なかでも昨年、1年生ながら第1区で区間賞を取った大迫傑、1年生ながら出雲、全日本大学駅伝に出場した山本修平といった次代を担う選手たちの走りがポイントとなる。