東京ゲートブリッジから新しい東京を見つめる
港や都心を一望できる新ビュースポット
江東区若洲と東京臨海部の埋め立て地を結ぶ新しい橋、東京ゲートブリッジが登場した。同エリアで起きている渋滞の緩和を目的とした橋だが、橋からは東京港や都心を一望できたり、夜間はライトアップされるなど新たな新名所としても期待されている。
釣りをしながら東京一望。大きなカメラを持った熟年カップルもいて新スポットへの期待が感じられた
東京の新名所となる東京ゲートブリッジ。12日に開通を控え、今月4、5の2日間は橋の上に笑顔や笑い声が響いた。「東京ゲートブリッジ完成記念スポーツフェスタ」が開かれ、長さ約2.6キロメートルの橋の上を、ランナーやサイクリストは疾走。また、眼下に広がる東京港や都心を眺めながらゆったりとウオーキングを楽しんだ。
東京ゲートブリッジは江東区の若洲と中央防波堤外側埋立地を結ぶもの。この橋ができることで、大田区城南島まで結ばれる。東京臨海部は物流と一般車両が混在し慢性的な交通渋滞が起きていたが、東京ゲートブリッジの登場で改善を見込んでいる。
観光の面からも大きな期待が寄せられている。東京ゲートブリッジ周辺はもともと東京を一望できる都内でも指折りのビュースポット。若洲側の橋のたもとにある江東区立若洲公園や若洲海浜公園では、海上では東京港に船が出入りし、頭上では羽田空港に発着する飛行機がひっきりなしに飛び交う。遠くには東京スカイツリーや東京タワー、晴れていれば遠くに富士山も臨めるという。
東京ゲートブリッジはその風景にさらに彩りを加える。若洲側から歩道に上がり、橋の上から東京を見下ろせる(毎日午前10〜午後5時まで。7〜9月の土日のみ午後8時まで)。潮風や日光を感じられることも影響するのだろうが、海側から見る東京は都心の展望台から見るものとはまた違った表情を見せる。昼間は高層ビル群をバックに海上で船が忙しく行きかうという働く東京、日暮れとともに都心が明かりで徐々に色づいていく東京など、時間ごとに趣きがどんどん変わっていく様子は圧巻だ。
夜間にはLED照明を利用したライトアップも行われるので、東京ゲートブリッジを眺めても楽しめる。新しい東京を感じる新スポットはさらに注目を集めそうだ。
★東京ゲートブリッジへの自動車でのアクセスは、新木場方面からは新木場・若洲線、お台場方面からは青海縦貫線で中央防波堤外側埋立地方面へ、中防大橋南詰交差点を左折。京浜方面からは京浜大橋北交差点から中央防波堤外側埋立地方面へ。公共交通機関では新木場駅よりバスで若洲キャンプ場前下車。
東京に新スポット続々!
2012年は東京の新名所となるスポットが次々に登場する。東京スカイツリーは5月22日に開業。渋谷駅前には、劇場など文化施設が集結する複合施設「渋谷ヒカリエ」が4月26日にオープンする。商業施設としては、表参道に、屋上に森を擁し周囲の環境に溶け込んだ新施設「東急プラザ 表参道原宿」(4月18日)、お台場にも「ダイバーシティ東京 プラザ」(4月19日)が登場する。