『THE BEE』凱旋公演 4月からは日本語版で国内ツアーも
野田秀樹、英語バージョンに出演するキャサリン・ハンター、宮沢りえ(左から)
東京芸術劇場の芸術監督で劇作家・演出家・俳優の野田秀樹が1月5日から行っていた『THE BEE』のワールドツアーから帰国。24日からの東京公演を直前に控えた22日、両国の江戸東京博物館で英語バージョンと日本語バージョンに出演する俳優たちと記者発表会を開いた。
『THE BEE』は野田が2006年にロンドンでNODA・MAPの番外公演として上演した作品。今回のワールドツアーではニューヨーク、ロンドン、香港と巡回。現地では「ニューヨークタイムス」「タイムズ」「ガーディアン」紙などから高い評価を得ての東京凱旋。24日から3月11日まで水天宮の水天宮ピット大スタジオで上演される。
また4月25日から同じく水天宮ピット大スタジオで開幕する日本語バージョンによるジャパンツアーでは大阪、北九州、松本、静岡を回る。NODA・MAPとしては初の国内ツアーとなる。
野田は今回のワールドツアーについて「どこも反応が良かった。国ごとに反応が違った」と振り返り、ジャパンツアーに対しては「自分が見落としているもの、見失っているものを見つけられるいい機会。どこかに居る誰かの一言で発見できる何かもあるだろう。そういう意味で幸せな企画」とその意義を語った。
日本語バージョンで加害者の妻を演じる宮沢りえは小規模の劇場への出演は初めてとあって「緊張感がある。想像を超えるような自分に出会いたい。すごく興奮しています」と意欲を語った。