米倉涼子 念願のブロードウェイデビューに涙
米倉涼子がブロードウェイデビューすることになり、15日、都内で緊急記者会見を開いた。7月にブロードウェイミュージカル『CHICAGO』に、ロキシー・ハート役で1週間出演する。日本人女優が、アジア系でないアメリカ人の役柄を演じるのはブロードウェイ史上初。アジア出身の俳優としても初めてとなる。米倉は「自信と誇りを持って頑張りたい」と、意気込みを語った。
「15年以上前のブロードウェイの初演から、『CHICAGO』は、11種類の言語で20カ国以上に渡って上演され、まさに国際的な現象となりました。日本語プロダクションでロキシーを演じたあなたがニューヨークに来て、このミュージカル史で最長のロングランを誇るアメリカのミュージカル作品に『陽気な女殺人犯』としてブロードウェイに出演してもらうことを興奮してまっています。おめでとう!−−バリー・ワイズラー」
会見で、プロデューサーのワイズラーから米倉に宛てられた手紙を、クリエイターで振付家のゲイリー・クリストが読み上げると、米倉の目が涙できらきらと光った。念願のブロードウェイデビュー「本当に大好きなミュージカルで、演じるたびに涙が出てしまうほど。とにかくうれしい」と、デビュー決定の報告にも、涙が混じった。
2008年、2010年と日本版『CHICAGO』でロキシーを演じた。2010年の日本版では、ブロードウェイでもう一人のヒロインであるヴェルマを演じたアムラ=フェイ・ライトと共演し、ブロードウェイへの想いを強くした。ワイズラーに「自分がブロードウェイに出られる可能性はある?とダメもとで聞きました。自分からアピールすることで、夢ってかなうのかなあと思います。バリーに言ってなかったら(デビューは)起こらなかった」
米倉はブロードウェイデビューをつかむため、スケジュールをやりくりしながら、英語や稽古に励んだ。2カ月に1度のペースで、英語をはじめ、ニューヨークから与えられた課題をビデオに撮って送るやりとりを続けた結果、この12日にデビュー決定の朗報が届いた。
報告はスタッフから伝えられたそうで、その時「スタッフと抱き合いました」。
今後は、7月の公演に向け、ブロードウェイで4~6週間集中して稽古を行う。
現時点では、ブロードウェイ公演の詳細は明らかになっていないが、近日中に発表される予定。