井手綾香

パンテーンCMソング『ヒカリ』が話題

透明感と温もりのある歌声で注目のシンガーソングライター、井手綾香の新曲『ヒカリ』が話題だ。パンテーンのCMソングとして書き下ろされたこの曲は、井手本人を含めた女性たちに贈る応援歌だった!

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――新曲『ヒカリ』が話題ですね。

「テレビから自分の曲が流れてくるのってすごく不思議です。とくに、CMソングだといつ流れるか分からないから身構えることもできないので、いつもびっくりしてます(笑)」

――この曲はパンテーンのCMソングとして書き下ろされたそうですね。

「そうです。ただ、こうした曲にしてほしいというお願いはあまりなくて、商品のイメージにあわせて、明るい曲のほうがいいのか、しっとりしたほうがいいのかっていう話をした程度。後は、自由に作っていいよ、と。だから自由に表現させていただいています」

――その状況下でどのように取り組んでいったんでしょうか?

「商品に女性のイメージがあるので、自分を含めて女性に対してこの曲を書きたいなと思って、イメージをふくらませていきました。そのなかで浮かんできたのが、花! 雑草に混じって一生懸命咲いている花もあれば、お花屋さんに並んでいるのもあって、それぞれに美しさや強さがある。女性って花にすごく似てると思いませんか?」

――花を感じさせる言葉も多いです。

「種子(たね)は夢や目標のような意味で使いました。その種をどんどん育てていって、雨が降ったり風が吹いたりして倒れそうになっても、それをまた栄養にして、いつか夢という大きな花を咲かせよう。そういうストーリーをこの中に入れられたらいいなと思ったんです」

――そのストーリーに行きあたったのはどうしてでしょう?

「自分のことになりますが、私は今こうして音楽をやっていますが、音楽活動を始めたころは、全然上手にできなかったんですよ。歌手になりたいって思っていたのに、人の前で歌うことが苦手で(笑)。ピアノの弾き語りも同時にやろうとするとぐちゃぐちゃだったし。当時を思い返してみると、今は少しは成長しているんじゃないかなって感じます。きっとそのころ、自分が蒔いた種が少し芽をだしているんじゃないかなって思います。それと、3月とか4月とかって、私自身も高校を卒業して、今までとは違う環境のなかで不安もいっぱいです。新しく一歩前に進む人が、頑張ろうとか、踏み出す勇気が持てるものを書きたいと思いました」

――ご自身にもリンクしていると。

「はい。CMのお話があって書いた曲ではあるけれど、自然に生まれたというか、自分自身の経験と重なったからこそかけた曲だと思います。こうやって、お話をいただくと、自分が書きたいと思うだけでは気付かなかったりだとか、自分が普段生活するなかで、曲にすることを見落としちゃっていたことを思い出させてくれたりとか、いい経験になっています。たぶん、今回の件がなければ、女性がきれいになりたいと思う気持ちについてこんなに真剣に考えたりはしなかったと思います」

――勇気をくれるこの歌。カラオケで歌う時のアドバイスはありますか?

「サビの、ヒカリの種子をまこうっていう部分は、盛り上がって音が止まったあとにふわっと広がっていくんですが、ここがポイントですね。光のって部分で、自分に光が当たっているような感じで、大きくいくと盛り上がると思いますよ」

――4月にはアルバムも発売されます。

「はい! 初めてのフルアルバムでタイトルは『atelier』。楽しみながら作りました。このアルバムとともに、初めてのツアーにも出るんです。故郷の宮崎にも行くし、何よりもバンドと一緒にステージに立てる。今からすごく楽しみです」

(本紙・酒井紫野)

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New Single『ヒカリ』

ビクターレコーズより発売中。1200円(税込)。シングルの詳細や井手綾香の最新情報はオフィシャルサイト(http://www.ideayaka.com/)で。