石原新党来月末結成へ 参加20人以下の可能性も
石原慎太郎東京都知事を代表とする新党について5月末の結成で最終調整に入ったことが11日、分かった。たちあがれ日本の平沼赳夫代表や園田博之幹事長、国民新党を離党した亀井静香元金融担当相らが中核メンバーに入る。ただ、結成時のメンバーは、現国民新党議員の参加が見送られることにより当初もくろんでいた30人程度から20人を下回る可能性もある。
新党の結成時期は、石原氏が公務を優先させたことによる。5月23日にはカナダのケベックシティで開催される国際オリンピック委員会(IOC)理事会が開催され、2020年夏季五輪の「立候補都市」が決定する。五輪誘致の陣頭指揮にあたってきた石原氏としては、IOC理事会で知事としての一つの重要な仕事を終えられると判断した。
石原氏は12日から19日までの日程で米ワシントンを訪問、米政府関係者らと会談するほか、16日午後(日本時間17日未明)には講演を行う。
石原氏は次期衆院選が確定するまでは知事を続けながら代表を務める方針だ。平沼氏が代表代行として党運営の事実上の責任者になるほか、亀井氏も「重要発起人」として主要ポストに就くことで調整している。
「石原新党」には、民主、自民両党などからも一部が参加する見通し。東京を中心とする地域政党として、首都圏を中心に支持者の掘り起こしを図り、橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会など他の地域政党との連携も図っていく。
6月上旬にたちあがれ日本のパーティーが予定されており、この場を新党の「お披露目会」にする計画。そのころには国会会期末を控え消費税増税法案をめぐって与野党の対立が激化すると予想し、衆院解散・総選挙が行われた場合、民主・自民両党に対する国民の不満の「受け皿」になることをもくろんでいる。