現代美術家・会田誠、初の大規模個展に向け”勧進”募る
現代美術家・会田誠の展覧会プレイベントが22日、六本木の森美術館で開催され、作家と森美術館チーフキュレーター・片岡真実や、ゲストスピーカーによるトークイベントが行われた。
会田誠は、ゼロ戦が燃え盛るニューヨーク上空を飛び回る『紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)』や、ミキサーの中に無数の裸体の少女が積み重なっている『ジューサーミキサー』など、戦争やエログロといったタブー的題材を扱うことでも知られる"取扱注意作家"。
日本の現代アートを語る上で欠かせぬ存在でありながら、そのセンセーショナルな表現ゆえパブリックな場での大規模な個展が開催されることがなく、美術館での個展開催は今回が初めてとなる。
イベントでは、ゲストスピーカーとして登壇した小説家の朝吹真理子、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子、理論天文学者の小久保英一郎が、それぞれ会田作品の魅力を語った。
また今回の展覧会では、個人による展覧会サポートを募る「会田誠:平成勧進プロジェクト」を実施。サポートはひと口1万5000円からと、50万円からがあり、参加者には本プロジェクトのために制作されたマルチプルなどの特典が付く。
「会田誠展」は2012年11月17日(土)より2013年3月31日(日)まで、森美術館にて開催。
「会田誠:平成勧進プロジェクト」
http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto/index.html
画像:会田誠《紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)(戦争画RETURNS)》
1996年 零戦CG制作:松橋睦生 撮影:長塚秀人
Courtesy: Mizuma Art Gallery