佐藤&石原”いい感じ”の『ロミオ&ジュリエット』

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撮影:田中亜紀

 佐藤健と石原さとみが悲恋の恋人たちを熱演する舞台『ロミオ&ジュリエット』が赤坂ACTシアターで上演中だ。4月29日に行われた公開稽古前の会見で2人は、終始見つめ合ったり、冗談を飛ばしあったりと、息はピッタリ。何度もあるキスシーンについて、佐藤は「稽古の時、いつからし始めるか迷った」と笑えば、石原は「いい感じでございます」とにっこり。今年2月に行われた制作会見で、疑似恋愛のようになるのではないかとの質問に、佐藤は「僕はそのつもりで行く!」と言い切っていたが、この日の会見では、互いに一目惚れして物語が展開することから「相手が石原(さとみ)さんで良かった。説得力がある」と話した。  多くの人が知る名作で、初舞台にして初主演を務める佐藤は、「セリフに感情を乗せるのが難しい」としたものの、舞台上ではシェイクスピアならではの古風なセリフを操りながら、まっすぐで繊細、そして絶望的なまでにロマンティックなロミオを情熱的に熱演。石原演じるジュリエットと恋に落ちたあとは、会場は、若い恋人らしく抑えきれない想いをぶつけあうようなキスシーンの応酬に、当てられっぱなしだ。石原はこのキスシーンについて「いい感じでございます」と話している。  これまでに何度も舞台化、映画化されてきたこの作品を、英演出家ジョナサン・マンビィは原作を大切にしつつ、現代フレーバーを取り入れて、自分の『ロミオ&ジュリエット』を作っている。物語の舞台はイタリアのヴェローナだが、石原が「セットが美しい!」と喜ぶステージには、さりげなく日本文化も取り入れられている。  東京公演は5月27日まで。その後、大阪公演もある。