福原美穂 歌のチカラを再確認

ドラマ『カエルの王女さま』で美声聞かせる

アーティストの福原美穂が美声を響かせている。放送中のドラマ『カエルの王女さま』に、元ヤンキーのシングルマザーという役どころで出演。ダンスを取り入れた合唱のショークワイアを通じて街を再び復活させようという物語に、「毎日ドキドキしながらやっています」と、目を輝かせている。
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撮影・蔦野裕

 福原美穂は今、刺激的な毎日を送っている。ドラマ『カエルの王女さま』(フジテレビ系 木曜午後10時)でドラマに初出演。ドラマという新しいモノ作りの現場で、天海祐希、石田ゆり子、そしてAKB48の大島優子らとともに、誰もが知っている名曲を歌い、踊る。 「今年に入ってから何回も演技レッスンをしたんですけど、恥ずかしさが全然抜けなかったし、泣かなければいけないシーンで泣くなんてできないんじゃないかとか、すごく不安でした。ただ、歌が軸になっているドラマなので、歌の部分が自分の助けになるんじゃないかとも感じていて、まずはできることをちゃんとやろうって臨んだんです。でも、初めて歌のレッスンに参加したとき、みなさんが歌もダンスも上手なんで、逆に歌がプレッシャーになっちゃいましたね」  ドラマの役どころは、ママさんコーラス「シャンソンズ」のメンバー、元ヤンキーでシングルマザーの羽田南。 「撮影前、いろいろ調べました。自分のなかでは、ドスが効いている感じのレディース、どちらかというと男の人っぽいイメージを持っていたので、そういう作品を探したんですけど、男性バージョンはたくさんあるんですけど、女性ってあまりないんです。だから、衣装やメイクを決めていくなかで話し合いながら作っていきました。そういえば、先日、ドラマの撮影の帰りに、駅のホームで元ヤンならぬ今ヤンの方がいらっしゃって、男性の方でしたけど、こっそりと研究させてもらいました(笑)」  調査や研究の成果は、確実にドラマに反映されているようだ。 「放送が始まってから、『ヤンキーだったんだね』って言われることが多くなってるんですけど、ちょっと待ってって!(笑) そう思われたら成功? う~ん、そうだったらいいんですけどね(笑)」  足を大きく開いて座ったり、大声を出したり、普段の生活ではあまりしないことができる。それが、ストレス解消にもなっているという。撮影も折り返し地点に達し、演技という新しい表現方法も、福原の一部になってきたのかも? 「まだまだ課題はたくさんあります。セリフのないシーンは本当に難しくて、全然ダメって思ってばかりだし、歌うシーンでも南という役を演じているんだっていうのを忘れちゃう部分もあって。『ちょっと、福原が出てきたよ』って注意されたり。現場でも、放送を見ても、発見と反省の毎日だし、周りの役者さんからも刺激を受けています」  その刺激は音楽活動にも跳ね返ってきそうだ。16日にはニューシングル『Dream On feat. Daichi Miura』を発売。 「昨年から"The Soul Extreme"という形で、AIさん、和田アキ子さんとコラボしてきて、その第3弾です。きっと、大知君も私も私たちにしか見られないステージから見る景色を見るために夢を追ってきたし、音楽を続けている。そういう部分を書きたいな、と。それと、これは私自身のことなんですが、この曲を聞いたときに、思い浮かんだ人がいて、その人に届く曲にしたいという思いも込めて」  夢をつかむために前に自分は進み続けるんだという決意を歌った曲。ドラマのストーリーにも、また傷を負った日本に向けて音楽を通じてエールを送ってきたアーティストたちの想いにも通じる。 「今回のドラマには、震災後の日本を元気づけたいという思いもあるんです。さまざまな悩みや問題を抱えた人が集まって、挑戦する。ショークワイアで歌い、踊る。歌うことでつながって、何かが変わっていくんです」 「改めて音楽の力を再確認させてもらった」と話す。ドラマもそうだが、今後の彼女自身の動きにも注目だ。
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『カエルの王女さま』は、日本に元気と勇気を届けるドラマ。
財政難を抱える町を再び復活させるため、風前の灯だったママさんコーラス「シャンソンズ」は、フロードウェイ帰りのスター・倉坂澪(天海祐希)をコーチに迎え、新たにメンバーも募集。合唱にダンスを加えたショークワイアを始める。