(Photo/AFLO)
世界一高い電波塔の東京スカイツリー(634メートル、東京都墨田区)が22日、開業した。初日はあいにくの雨となったが、ツリーの足元に広がる商業施設などと合わせた街区「東京スカイツリータウン」に約21万9000人の見物客がつめかけた。年間の来場者数は約3200万人を見込んでいる。
東京スカイツリーは、東日本大震災という国難を乗り越えつつある日本経済に多大な恩恵を与えそうだ。観光客増加や不動産市況の活性化などが期待され、年間約1700億円とされるツリーの経済効果は上積みも期待される。
しかしこの日は、ツリーの思わぬ弱点?も露呈した。折からの強風で午後5時15分には地上350メートルの天望デッキから同450メートルの天望回廊に上る2系統のエレベーターが停止した。その後も断続的に停止が続いた。この影響で同7時36分、天望回廊が営業を中止した。同6時5分~42分には、4階出発ゲートと天望デッキを結ぶエレベーターも上りの運行を見合わせた。下りの運転は速度を落として順次行ったため、大きな混乱はなかった。