「日光天然の氷 四代目徳次郎」のかき氷が食べられる

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(写真左から)天然氷の切り出し風景 天然氷ブロック かき氷「とちおとめいちご」(840円)

 昭和初期のピーク時には全国に約100軒近くあったといわれる氷室(冬場採氷された天然氷を夏の出荷まで保存しておく所)だが、現在では5軒を残すのみとなっている。そんな貴重な天然氷で作ったかき氷が、都内近郊で、限定販売される。  天然氷は、12月ごろから準備を開始。岩清水を配水パイプによって浄化槽に集め殺菌・消毒後、生産池に流し込み、寒波によって天然氷に成長する。その後2週間ほどで、約15㎝の厚みになったところで、一定の大きさに切り出され、氷室の中で貯蔵、出荷まで保存される。天然氷をきれいに成長させるには、ゴミやほこり、雪を取り除くなど、毎日のこまめな管理が必要だ。また切り出された重い氷を氷室まで運搬するなど重労働を伴う。そのため、後継者不足、さらに地球温暖化による気温の上昇や自然環境破壊など、存続が容易ではないのが現状だ。  天然氷で作ったかき氷は、きめ細かく綿菓子のようなふわふわの食感。口どけもよく、これまでのかき氷とはまったく別物だ。そんなこだわりの氷に、こだわりのシロップで仕上げた天然氷のかき氷、この機会にぜひ味わってほしい。