ショートショート フィルム フェスティバル & アジア 2012 アワードリポート!
米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2012」のアワードセレモニーが6月24日、都内にて行われた。アワード開催前にはレッドカーペットイベントが行われ、各審査員をはじめ、参加監督・出演者の他、司会のクリス・ペプラーとSHIHO、話題賞を受賞した木村祐一、塩谷瞬ら豪華ゲストがレッドカーペットに登場し会場を華やかに盛り上げた。
今年のオフィシャルコンペティションには112の国と地域から4049作品の応募があり、その中から厳選された79作品を上映。オフィシャルコンペティションの審査員を務めた北村一輝、小林政広、高須光聖、ルドミラ・チコヴァ、萬田久子は口々に「素晴らしい作品が多く、選出が大変だった」と評価。厳正な審査の結果、インターナショナル部門優秀賞にフランスのフランク・ディオン監督作『エドモンドとロバ』、アジア インターナショナル部門優秀賞に台湾のジェイ・チャン監督作『泥棒』、ジャパン部門優秀賞に平柳敦子監督作『もう一回』が輝き、その中から選ばれるグランプリにはジャパン部門優秀賞の『もう一回』が選ばれた。現在、シンガポールを拠点に映像製作をしているという平柳監督は「夢を見ているようです。賞金は現在製作中の作品に使います」と喜びを語った。グランプリ作品は、次年度の米国アカデミー賞ノミネート候補に選出される。
また、ミュージックショート部門シネマチックアワードで主演映画『グッドカミング〜トオルとネコ、たまに猫〜』が受賞した松坂桃李は「Good Comingさんのライブに行ったことがきっかけで実現した作品。この出会いに感謝しています」と笑顔を見せつつ「実は撮影前に猫アレルギーだということが分かり、苦労しながら撮影しました」とエピソードを明かした。他、歌手の大黒摩季や女優の川島海荷がプレゼンターとして登場した。映画祭代表を務める俳優の別所哲也は「映画が人の人生や国を変えることがあると思う」と、映像の力を日本の復興につなげたいと力強くコメントし会場からは大きな拍手が湧いた。
各受賞作品は、7月1〜30日までの期間、同映画祭と連動したショートフィルム専門映画館「ブリリアショート ショートシアター」(横浜・みなとみらい)にて上映を予定している。
「SSFF & ASIA 2012」受賞者一覧
【グランプリ/ジャパン部門優秀賞(東京都知事賞)】『もう一回』監督・平柳敦子【インターナショナル部門優秀賞】『エドモンドとロバ』監督:フランク・ディオン【アジア インターナショナル部門 優秀賞(東京都知事賞)】『泥棒』監督:ジェイ・チャン【旅シヨーット!プロジェクト優秀賞(国土交通大臣賞)】『ニービチの条件』 監督:岸本司【ストップ!温暖化部門 優秀賞(環境大臣賞)】『地球を救え!』監督:ジェイコブ・ボンド【ストップ!温暖化部門 J-WAVEアワード】『物を大切に』監督:ワン・チェンヤン【CG部門 supported by デジタルハリウッド優秀賞】『フラミンゴ・プライド』監督:トーマ・エシュド【ミュージックShort部門 シネマチックアワード】『グッドカミング〜トオルとネコ、たまに猫〜』監督:月川翔【ミュージックShort部門 クリエイティブアワード】『Bubble』監督:岡元雄作【モエ スター アワード受賞監督】クリス・フォギン 作品:『フレンド・リクエスト』【ネスレアワード】『ゴーストのおいしいレシピ』監督:ロレット・ベール
※オーディエンスアワード、ベストアクター/ベストアクトレスアワードは後日発表