ロンドン五輪のサッカー男女代表を発表

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(Photo/AFLO)

 日本サッカー協会は2日、ロンドン五輪に臨む男女代表メンバー各18人を東京都内で発表、昨夏の女子ワールドカップ(W杯)で優勝し、金メダルが期待される女子「なでしこジャパン」には主将の宮間あや(岡山湯郷)、沢穂希、川澄奈穂美(ともにINAC神戸)らが選ばれた。  女子の18人は全員がW杯メンバー。海外組の鮫島彩(モンペリエから移籍手続き中)、熊谷紗希(フランクフルト)らのほか、岩清水梓(日テレ)、右膝靱帯負傷から復帰の丸山桂里奈(大阪高槻)も名を連ねた。宇津木瑠美(モンペリエ)は外れた。  佐々木監督は新戦力を加えず、世界を制した実績と経験を持っているメンバーを率いて再び頂点を目指すことを決断した。佐々木監督は代表メンバーを「攻守にアクションするなでしこのサッカーを熟知し、ゲームで表現できるポテンシャルを持った選手」と説明。「ピッチ内外でチームワークも持てる」と一体感も強調した。  原則23歳以下の男子は清武弘嗣(ニュルンベルク)ら海外組6人を選出。オーバーエージ(OA)枠で28歳の徳永悠平(F C東京)、8月に24歳になる吉田麻也(VVVフェンロ)の2人を選んだ。メンバー入りが有力視されたFW大迫勇也(鹿島)は落選した。  関塚監督は選考について「攻守に連動するサッカーで世界と戦う18人」と語った。3つあるOA枠のうち2つを使い、DFの吉田と徳永にあてた。5月のトゥーロン国際で露呈した弱点を補うとともに、持ち味の攻撃力を生かすための選択といえる。  トゥーロン国際ではサイド突破を許してからのクロスに屈して3試合で計7失点。関塚監督は「トゥーロンで、DFラインに補強が必要と強く感じた。吉田には後ろのリーダーになってもらい、徳永にもラインを締めてほしい」と期待する。  五輪までに残された時間が限られる中、いきなりチームへ合流することになるOA選手がチームにフィットできるかが今後の課題になる。