アジカン「音楽好きの領土を拡大していけば間違いなくいい国に」
人気ロックバンドのアジカンことASIAN KUNG-FU GENERATIONが主催する、大型音楽イベント「NANO-MUGEN FES. 2012」が15、16日の2日間、横浜アリーナで開催された。アジカンを始め、国内外のロックバンドを中心にさまざまなアーティストが出演し、本格的な夏フェスシーズンの到来を告げた。
2日目の16日には、Charaを皮切りに、チャットモンチー、the HIATUSらが登場。大トリはアジカンが務めた。『サイレン』『ソラニン』『ループ&ループ』『リライト』と代表曲を次々にプレーするなかで、ボーカルの後藤正文は「本当にうれしい」「昨日今日と温かいオーディエンスに囲まれて幸せ」、さらに「いいライブができている」と満ち足りたと笑顔を見せた。最後には「音楽好きの領域を拡大していけば、間違いなくいい国になると思う」と、感慨深げに語り、セットを終えた。
海外からは、FOUNTAINS OF WAYNE、MOTION CITY SOUNDTRACK、FEEDERらが出演したが、なかでも圧倒的だったのは、英ロックバンドのSUEDE。2010年に再始動した彼らはこの日、ベスト盤のようなセットリストを繰り出した。「Introducing The Band」からキックオフし、『Animal Nitrate』『The Drowners』『Metal Mickey』などを次々にプレー。90年代こそ妖しさや独自の世界感を前面に押し出したパフォーマンスで魅了したが、その世界感をベースにしつつも、オーディエンスとのつながりや一体感をより追求したステージを展開。ボーカルのブレッド・アンダーソンはマイクを汗でシャツがびっしょりになりながらも、投げ縄のように回したり体をくねらせるパフォーマンスで往年のファンを喜ばせた。