春風亭百栄×三遊亭兼好「爆笑噺対決、テーマは愛」
新宿二丁目の「道楽亭」が、新宿を飛び出し、出張寄席を開催。15日は日本橋の会場で、妖気ただよう春風亭百栄と、ニコニコと明るい顔で毒を吐く三遊亭兼好の二人会。
まずは、2人が登場してオープニングトーク。愛が分からないという兼好に、ネコ愛を熱く語る百栄。愛を知らない兼好といろいろなものに愛を見出す百栄の高座は...。
開口一番は、二つ目・三遊亭粋歌「おじいせん」。2席目は、百栄の新作「夫婦漫才」。二ートの旦那が、働けと言う妻を誘って、夫婦漫才を始めるのだが...。例のごとくありえない設定だが、夫婦の会話のばかばかしいディテールの細かさで、会場を笑いの渦に。続いて兼好の「千両みかん」。奉公先の若旦那の恋煩いの相手はみかん?!あの古典をいつものごとく、くすぐり倒し爆笑ネタへ。やる人によってサゲが切なくなるのだが、兼好の持つ明るさで、後味の悪さは感じない。
仲入り後は、攻守順番を変え、兼好の「町内の若い衆」。こちらの古典、お馴染のパターンなのだが、やはり兼好の明るさと軽さが、ポップな感じしてくれる。トリは、百栄の新作「キス研究会」。内容もさることながら、激しいキスのアクションに会場からは、悲鳴が聞こえるという前代未聞の爆笑(ある意味)恐怖落語が展開。百栄の爆走はどこまで続くのか...。振り切られないように着いて行きたい。