エジプト考古学博物館 所蔵
ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実
タカアンドトシ
1965年にツタンカーメンの「黄金のマスク」が来日してから約半世紀。エジプト考古学博物館(カイロ博物館)が所蔵する、ツタンカーメン王墓から発見された副葬品約50点など、日本未公開の展示品を含む122点が日本上陸! 本展のスペシャルサポーターを務めるタカアンドトシがその魅力を語る!
—お2人は以前から、古代エジプト文明に興味があったんですか?
トシ「実はタカさんの本名がミイラっていうんですよ」
タカ「三浦だよ!」
トシ「僕は古代文明の謎とかわりと好きで、テレビで番組なんかもよく見ますよ」
タカ「別に、ツタンカーメン芸人ではないんですけどね」
トシ「なかなかいないでしょうけどね、ツタンカーメン芸人」
タカ「吉村作冶さんくらいですよね」
トシ「芸人じゃないから。先生だから」
—王墓から発見された秘宝に魅了された2人。もし自分のお墓に入れるなら…?
トシ「自分が墓に入れたいもの…」
タカ「息子かな?」
トシ「なんで生きてる息子を一緒に入れなきゃいけないんだよ。副葬品だよ」
タカ「じゃチャーハンとかいいんじゃない。体の周りに敷きつめてもらって」
トシ「じゃあ、お前の墓にはトンカツを入れてやるよ。発掘されてもトンカツと見分けがつかないだろうよ」
タカ「すごい謎になるな(笑)。そうだ、携帯電話とかウケるんじゃない? “なに、3300年前ってこんなので電話してたの”みたいな」
トシ「ウケ狙いか」
タカ「だけど実際、3300年後まで何かを残すのって大変だよね。とくに現代って移り変わりが激しいから、残り続けるのは難しいよ。現段階で教科書に名前が載ってるくらいじゃないと、僕たちの名前だって3300年後まで残らないよ」
トシ「3300年後はともかく、今は昔と違って映像の記録を残せるけどね。僕らでいえば“欧米か!”とか残しておけば」
タカ「だったら僕はネタ帳を残しますね。良かったボケや印象に残った一言を書いている日記のようなノートがあるんで。誰にも見せないですけど」
トシ「どうせ大したことなんて書いてないんだろ」
タカ「…」
—今回、初めて知って印象に残った出土品はありますか?
トシ「初めて知ったことばかりなんですけど、一番はやっぱり黄金のカノポスですね」
タカ「そうそう、メキシコのゴールキーパーの…」
トシ「それはカンポス」
タカ「あれですよね、内臓を入れた容器ですね」
トシ「そう。あとシャブティとかね」
タカ「身代わり人形ね」
トシ「違うって。古代エジプトでは死んだら生まれ変わるという考えだから、生まれ変わったときのために家来や兵士の形をした人形を副葬するんだよ。地位が高ければ高いほど、数も多くていろいろな種類があるって…説明してもらったでしょ」
タカ「あとフンコロガシを横文字で…」
トシ「スカラベ」
タカ「要はフンコロガシなんだけどね」
トシ「それじゃロマンがなくなるから」
—最後に、東京展を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします!
タカ「今回の展覧会では、これまでの説を覆す事実も紹介されてるんです。DNAなどが調べられるようになって、実はこの人物とこの人物に血のつながりがあったとか、実子じゃなかったとか新事実がけっこうあります。だから47年前、ツタンカーメンのマスクが来た時は分からなかったことが、今回明らかになっていたりもするので、初めて見る人はもちろん47年前に展覧会を見に来た人も、楽しめると思いますよ」
トシ「今回展示されている秘宝の数々を、日本で見る機会はこれで最後とも言われていますので、この機会をぜひお見逃しなく。皆さんを3300年前の世界にいざないます!」
タカ「ルミネ the よしもとに下手な漫才を見に行くよりよほどいいですよ」
トシ「僕らも出てるから! これじゃ僕らのほうが謎だよ」
(本紙・秋吉布由子 撮影・神谷渚)
3300年の時を超えて明かされる 古代エジプト・黄金の秘宝の真実
ツタンカーメンの内臓が保管されていた器・黄金のカノポスをはじめとする貴重な秘宝の数々を、元エジプト考古大臣ザヒ・ハワス博士監修のもと展示。少年王・ツタンカーメンの謎が、科学と考古学の融合によって解き明かされる!