【夏フェス】FRF12 ジャック・ホワイトが女性従え圧倒ライブ
2012年のフジロックフェスティバルで一際異彩を放ったのがジャック・ホワイトだろう。
真夏の炎天下、待ちに待ったデトロイトのミュージック・ジーニアス、ジャック・ホワイトは、空の色と同じ、鮮やかな水色のスーツに黒いシャツといういでたち。バックバンドはすべて女性という何ともジャックらしい、言い換えるならジャックにしか醸し出せないであろうインパクトで、オーディエンスはたまらず歓声を上げた。
セットのオープニングはホワイト・ストライプスの『Dead Leaves and the Dirty Ground』。唸るギターにオーディセンスが一斉に前へなだれ込んだ。使い込んだ深みのあるギターに取り替え、3曲目はソロアルバム『Blunderbuss』から『Love Interruption』をプレイ、バックコーラスの女性が中央に現れ、一つのマイクでジャックと一緒に歌った。そして軽快なリズムの『Hotel Yorba』(ストライプスの曲)が続き、会場は縦に横に揺れ始めた。
「レディオヘッドに」と捧げられた、ラストソングは『Seven Nation Army』。ギターイントロは言わずもがなロック・クラッシックであり、この曲を聴けることに、オーディエンスの熱気は大合唱とともに最高潮に達した。そういえばオリンピックの柔道の試合で入場する際、この曲がが流れていたのだが、選手たちも高揚感が増したに違いない。
最高のロック・ソングで幕を閉じたジャック・ホワイトのステージ。オーディエンスの惜しみない声援・拍手はすぐには鳴り止まず、その後もしばらく、グリーン・ステージのあちこちで、『Seven Nation Army』のイントロを口ずさむ姿が目立っていた。
(UF)