ヤングなでしこがドイツに0−3で敗れる
サッカーU−20女子W杯で初めての4強入りを果たしたヤングなでしこが準決勝でドイツに0−3で敗れた。
快進撃を続けてきた若き代表に、本物の世界が立ちふさがった。日本は大会連覇を目指す優勝候補の最右翼に何もさせてもらえないまま完敗。吉田監督は「やはり強かった」と脱帽し、道上は「自分たちのサッカーをさせてもらえなかった」とうなだれた。
試合開始直後の前半1分に出はなをくじかれた。スルーパスに反応したロイポルツがDFラインの裏に抜けてボールを受け、GK池田との1対1にも慌てることなくゴールへ流し込む。「ばたばたした」と柴田。浮足立った日本は最後までペースをつかめなかった。
土光が「パワーとスピードではかなわない」と警戒していた通り、フィジカルで圧倒された。生命線になるはずだった運動量でも後れを取って球際で競り負ける。パスミスを繰り返したのも、相手の厳しいプレスに面食らった結果だった。
猶本が「技術ならどのチームにも負けない」と自信をのぞかせていたテクニックを生かすスペースを作らせてもらえない。それどころか、逆に正確で速いパスワークに翻弄され、藤田は「あのドイツを倒さないと世界一になれないんだ」と天を仰いだ。