2012年のヒット商品に東京スカイツリー、LINE

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 雑誌『日経トレンディ』が選ぶ「2012年ヒット商品ベスト30」の発表会が、11月1日、都内で行われ、ベスト1に東京スカイツリーが輝いた。次点は、コミュニケーションアプリ「LINE」、国内線LCCだった。
 
 5月22日に開業した東京スカイツリーは、東京スカイツリーを中心に、商業施設「東京ソラマチ」、水族館、プラネタリウムなどが集まる街を形成。周辺のエリアを巻き込んで、9月末までの4カ月で約2100万人が訪れた。さまざまな名物やグッズなどが企画・販売されたり、都内のホテルが「スカイツリープラン」を設定したり、東京スカイツリーを軸にした観光プランも生まれるなど、東京を元気にした。

 コミュニケーションアプリ「LINE」は、スマホ利用者の増加とともに、若者層を中心に人気が爆発した。ダウンロードすれば、登録した友人や仲間同志で、無料で好きなだけ通話やメールが楽しめるアプリで、人気の理由は「スタンプ」という機能。「スタンプ」はその時の思いや感情を伝えるイラストやアイコンで、無料または有料で獲得して、送る。すでにユーザー数は6000万超で、「スタンプ」の売上は月3億円だという。

 国内LCCは、消費者の意識を変え、必要なサービスにだけ大家を支払う仕組みが浸透したとした。

 渡辺敦美編集長は「ランクインした商品には特徴がある。一つめは、元気になりたいという前向きな消費者の気持ちを反映する商品。もうひとつはイノベーション。いろんな業界で、今まであったものでもう変わらないんじゃないかと思われていたものが見事に変身を遂げて新たに出てきました。今年はちょっと前向きになりたいという気運がでてきました。来年はもっともっと前向きになれるような、楽しい商品が出てきそうな気配です」と総括した。

 ベスト30のラインアップは、雑誌『日経トレンディ』が2011年10月から2012年9月の期間に発売された製品・サービスを対象に、「売れ行き」「新規性」「影響力」の観点から総合評価したもの。期間前に発売された商品でも、期間内に著しくヒットしたものは対象にされている。
  
「2012年ヒット商品ベスト30」および「2013年ヒット予測ランキング」は、11月2日発売の『日経トレンディ』12月号に掲載。