今年もやります!! 大晦日に『DREAM.18』開催決定
2008年以降は『Dynamite!!』や『元気ですか!!』と1大会開催となっているが大晦日ならではのお祭り的なカードから1年の総決算ともいえるタイトルマッチや対抗戦などバラエティーに富んだカードで多くの観客を集めてきた。
しかしK−1を運営していたFEGがここ数年の経営不振から昨年倒産。DREAM自体、昨年9月以来一度も開催されていないこともあってファンの間でも「さすがに今年は…」という雰囲気が漂っているなかでの電撃発表だった。
会見にはまず笹原圭一DREAMイベントプロデューサー(EP)が登壇。
FEGの倒産に伴って、DREAMの運営を業務委託されていたリアルエンターテインメントも弁護士を通じて清算中であることを説明。そして「経済面も含めて一緒にイベントをやってくれるパートナーを探していましたが、日本のMMA(総合格闘技)を心から愛してくれて資金も安定していて、哲学を持っている仲間が見つかりました」とピエール・アンドゥランド グローリー・スポーツ・インターナショナル(GSI)会長、投資家でエンターテインメント事業にも精通するスコット・ラッドマン氏、バス・ブーン氏(ゴールデン・グローリー代表)の3名を招き入れた。
そこでGSIがDREAMブランドを買収し、今後MMAイベントを開催していくことが発表された。来年はキックボクシングの『グローリー』とMMAの『DREAM』の2ブランドで計10回の開催を予定しているという。なおイベントの現場は今までの製作チームが引き続き運営する。
会見にはDREAMフェザー級王者の高谷裕之、川尻達也、北岡悟が出席。
「いい選手と盛り上がる試合がしたい」(高谷)、「今までで一番強いベストの川尻達也を見せることをお約束します」(川尻)、「出来る限り強い選手と、自分がふるいにかけられるような試合がしたい。大みそかで生き残ったら、来年は日本の格闘技を盛り上げたいと思います」(北岡)と晴れ晴れとした表情で決意を語った。
今のところ出場が決まっているのはこの3人だけだが、大晦日に向けて順次カードを発表の予定。青木真也、ビビアーノ・フェルナンデスなど他のプロモーションに戦いの場を移した選手もいるが、笹原氏は「独占契約でなければ話をしたい」と出場に含みを持たせた。石井慧の出場も「ありえる」とのことで、今後のカード発表から目が離せない状況になってきた。