修斗 矢地が環太平洋ライト級王座獲得
プロフェッショナル修斗の公式戦第12戦が11日、水道橋の後楽園ホールで開催された。メーンでは美木航vs矢地祐介の環太平洋ライト級王座決定戦が行われ、矢地が3-0の判定で勝利を収め、王座に就いた。
美木は昨年、王座決定戦として行われたサバイバートーナメントの決勝でガイ・デルモと引き分け、悲願のベルトダッシュはならなかった。今回は自ら「ラストチャンス」と追い込んでの戦い。
一方の矢地は2009年の新人王。一時低迷した時期はあったものの、ここに来て3連勝と復活。決定戦に駒を進めた。
試合はゲームメイキングにたける美木と矢地の爆発力のどちらが勝るかが焦点となった。
打撃からのタックルでテイクダウンを狙う美木と耐える矢地という攻防が続く。しかし2Rにアクシデントが発生。美木をコーナーに詰め、矢地がパンチとヒザを乱れ打つが、そのなかの一発が美木の下腹部に直撃。金的後も攻撃を受けたため、回復に時間のかかった美木はダメージが大きく、長い中断を経てなんとか戦線に復帰。その後もタックルでテイクダウンを狙うが、「常に自分の距離で戦えた」矢地の打撃を抑えきれず、小差の判定で敗れた。
試合後、「目指すはUFC」と改めて語った矢地。「(環太平洋の)ベルトに思い入れはない」とは言いつつも「取れるものは何でも取りたい」と世界のベルトへも色気を見せた。