森光子さんが肺炎で死去 92歳、家族に看取られ
女優の森光子さんが10日に肺炎による心不全のため、都内の病院で死去したことを東宝株式会社が14日、発表した。92歳だった。森さんのおい・柳田敏朗氏は「生前から本人の希望でしたので、家族だけで本日密葬を相済ませました。これまでも栄養管理のために、短期間入院することもあり、この度も、9月から大事を取って入院しておりましたところ、静かに眠るように息を引き取りました。これまで長きにわたり、森光子を愛してくださった多くのファンの皆様、そして支えてくださった方々に、心からの御礼と感謝を申し上げます」とコメントした。
体力の衰えなどを理由に2010年4月から、公の場に姿を見せていなかった森さん。入退院を繰り返していたが、関係者によると、病室でも最近まで「舞台に復帰したい」と意欲を見せていたという。生前の希望で、14日に親族4人だけで密葬を済ませ、この日の公表となった。
後日、本葬を行う予定で、喪主を務める柳田さんは「仕事柄ゆっくりと時間が作れなかったので、家族とともに、この最期の時を一緒に過ごすことができましたこと、ありがたく存じております」とコメント。「『放浪記』というライフワークとも出会って、本人にとっては大変に幸せな人生だったと存じます。多くのファンの皆様、支えてくださった方々に心からのお礼と感謝を申し上げます」としている。