携帯に便利な新パッケージで、これまでよりもっと身近なのど飴に 

常盤薬品工業 広報・宣伝部 宣伝グループ 船橋由路さんに聞く「これまでの10年、これからの10年」

 今年で発売44年というロングセラー商品「南天のど飴」。日本人なら誰でも一度はその丸い缶を見たことがあるだろう。風邪やインフルエンザが気になるこれからの季節には欠かせないのど飴だが、同商品とコンビニエンスストアやスーパーに並ぶ多くの種類ののど飴との違いを知っている人は少ないのでは? 長きに渡り、私たちののどの痛みとせき症状を和らげてくれた南天のど飴について、常盤薬品工業の船橋由路さんに話を聞いた。

南天のど飴の歴史と効能
「赤く丸い缶に入った“南天のど飴”が発売されたのは1968年ですから、今年で44年目になります。その間、缶のデザインは変わりましたが、現在も黒糖シナモン風味の赤い缶と、2006年に登場した黒糖ミント風味の青い缶が発売されています。“のど飴”というと、今ではさまざまな種類のものがありますが、コンビニエンスストアやスーパー、量販店などで売られている食品の“のど飴”と“南天のど飴”のようにドラッグストアや薬局などが主流の医薬品の“のど飴”には違いがあります。共に飴なので、舐めることでのどに潤いを与え、痛みを緩和するということはありますが、特に“南天のど飴”は医薬品だからこそ“せきに効く”というのが一番の特徴ですね。その秘密は“南天のど飴”の商品名にひもづく“南天実”です。そもそも大陸から渡来したと言われる南天の実は、せき止め効果の高い生薬として、古くから利用されてきたんです。南天実のエキスには、気管支を広げせきを和らげるほか、脳の中枢神経に働きかけせきを止める作用があります。ですから単純に“のど飴”とは言っていますが、せきにも効果があるということをぜひ知ってほしいですね」

今後の見通しと販売戦略
「先程も言いましたが、食品“のど飴”を含むさまざまな“のど飴”が、コンビニエンスストアやスーパー量販店で販売されているので、そちらとの差別化をどう図るかが課題だと思っています。“南天のど飴”は、ドラッグストアや薬局でしか買えませんが、それは医薬品だからであり、効果効能があるものなので、別ものですよと言うことです。販売戦略的には、携帯に便利なチャック付きのパウチ型を出して、より携帯に便利になったので、若い方に手軽に手にとっていただければと思っています。はちみつハーブ風味、はちみつ梅風味も加わり、バリエーションも増えましたので、のどの痛みやせきでお悩みの方に、お試しいただきたいですね。若い人へのアプローチの方法としては、NMB48の渡辺美優紀さんにCMキャラクターになっていただき、プロモーションをしております。また、J-WAVEでは、南天のど飴のかえ歌キャンペーンを12月27日までやっています。最終的には、優秀作品を渡辺美優紀さんがWEBラジオで紹介するというようなことも考えていますので、ファンの方はぜひ奮ってご応募下さい(笑)」

57455.jpg南天のど飴パッケージの歴史
写真左より:1968年「南天喉飴」(食品)/1986年「トキワ南天喉飴」(医薬品)/2003年「トキワ南天喉飴」(医薬品)/2006年「南天のど飴クール」(医薬品)

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南天のど飴×渡辺美優紀 コラボCM&キャンペーン

 南天のど飴のCMキャラクターを務めるのが、関西を拠点に活躍する大人気アイドルグループNMB48の“みるきー”こと渡辺美優紀。
 圧倒的な可愛さとアイドル性を持つ彼女だが、関西出身だけあって、コテコテなノリはお手のもの。派手な柄物のシャツを着たおばちゃんたちと渡辺が、「南天のど飴ちゃんやで〜」と、大阪の街を練り歩く。
 テレビCMもコンセプトはそのものずばり、“これぞ大阪”だ。「大阪のおばちゃんって、いつもポケットに飴を入れていたり、飴ちゃん、飴ちゃんって言っているイメージがあった。でも南天のど飴は、おばちゃんがいつも持っている食品の飴とは違うよっていうギャップを狙いました」と船橋氏。
 約160人のエキストラを従え、おばちゃんの先頭に立って、笑顔で歩く渡辺とおばちゃんのギャップもまた見どころ。