待望の単独リリース! シングル『MELROSE〜愛さない約束〜』

EXILE ATSUSHI 次の段階へ「念願のシングルは渾身の作品」 ソロとしてやるべきこと、目標が見えてきた

SPECIAL INTERVIEW
EXILE ATSUSHIがシングル『MELROSE〜愛さない約束〜』を12月5日にリリースする。これまでさまざまな作品を発表してきたが、単独でリリースするのはこれが初めてだ。「やっと出せた」と安堵の表情を見せた本人にインタビューした。

 12月5日はATSUSHIにとって特別な日になりそうだ。ソロ名義、EXILE ATSUSHIとして初めて単独で作品をリリースする。
「今まではEXILEのシングルの両A面という形でリリースさせていただいていました。今年の元旦にEXILEでアルバム『EXILE JAPAN』をリリースしたときに、自分のソロアルバムをつけていただいたことで、ライブだけでなく、作品ベースでもソロ活動が始まった流れがあったなかで、単独のシングルをリリースできることになりました。12年目にしてのリリースで、道のりは長かったなというのはあるんですけど、やっとここまでたどり着けてうれしいです」

 シングルは、EXILE ATSUSHIだから歌える、表現できる世界観を表現した作品になった。タイトルトラックの『MELROSE〜愛さない約束〜』を含め、収録曲すべてをラブソングで構成し、ロマンティックな一枚になっている。
「LOVE、DREAM、HAPPINESSであるとか、人生観であるとか、ある意味では“なぜ生きるのか”みたいな少し哲学的な方面は今までもやってきたし、EXILEでも歌っているので、そういう部分じゃないところを表現できました。冬に出すということで、すべてラブストーリーでまとめるのもいいかな、と」
『MELROSE〜愛さない約束〜』は切ないラブバラードだ。ATSUSHIが大切に温めてきた曲でもある。
「出会いは1年半ぐらい前、一目惚れというか、自分で歌いたい、自分で歌詞を書きたいという、衝撃を受けたんです。情景が浮かんできたし、季節感もあって、僕のなかでは秋のイメージが浮かんできました。ドラマチックな感じもインスピレーションを与えてくれました。往年のR&B感、ビートの感じもしっくりきて、オーガニックなところもあって……すごく好みのタイプの曲だったんです」

 ATSUSHIは、この曲に大人のラブストーリーを乗せた。
「聞かせていただいた時、メルローズというロサンゼルスの通りの名前が仮タイトルとしてついていたこともあって、ロサンゼルスのイメージが湧いてきて、映画のようなラブストーリーをつけたいと思いました。事情があって、お互い愛さない約束をしていたのに、運命で惹かれあったカップルはそんなことも関係なく愛し合ってしまう……そんな大人なラブストーリーになりました」

 カップリングは3曲。それぞれ異なる世界観を持つラブソングになっている。
「切ない『Living in the moment』は、『願い』なども作ってくれたり、EXILEのライブで活躍しているパーカッションのArno Lucasがプロデュースしてくれました。僕のツボを知っている方なので、ドラマチックではあるんですが、さらっと夜、お酒を飲みながら聞いてほしい曲です。『My“SHERO”』は、激しい曲になりますが、作曲者の仲間から提案をもらって作った曲。尾崎豊さんの『シェリー』のように、何度もその人の名を呼ぶような曲をいつか作りたいなと思っていたので、やっとこういう曲に出会えたなと思っています。歌いがい、叫びがいのある曲だと気に入っています。最後の『二人の未来』は、切ないけれど、幸せな気分が出ている曲です。ちょっと明るい未来を目指した、32歳の自分よりも少し若い学生時代とかの、夢と恋の両立をテーマにしています。夢を捨てて2人が付き合うなんていうのはその時はいいですけど将来的にはどうなるか分からないという、そんな不安を抱えた時代の曲になっています。学生の方たちが聴いて共感してくれたらうれしいと思いますし、大人の方たちはこんな時代もあったなあという感じでとらえていただけたらうれしいですね」

 異なる恋愛模様を表現したロマンティックなシングル。もちろんATSUSHIだからこそ歌える世界を表現した構成に仕上がっているというが、それとは別な理由もあるという。
「来年くらいからちょっとR&Bっぽい曲を歌うのを少し休憩しようと思っているんです。先日、ソロライブを終えて、ソロでやっていくべきこと、目標が明確に見えてきて、日本の心を自分がどこまで歌えるのかということに挑戦してみたいと思っています。だから、このシングルは、渾身の作品なんです。来年また違ったEXILE ATSUSHIをお見せできると思いますのでぜひ楽しみにしていてください」
 2013年のEXILE ATSUSHIに注目だ!
(構成/本紙・酒井紫野)