市原隼人が「カラマーゾフの兄弟」

 市原隼人が、ドフトエフスキーの傑作「カラマーゾフの兄弟」に挑戦することが分かった。フジテレビ系で1月にスタートする連続ドラマで、舞台を日本に移し、ある地方都市で起きる殺人事件を軸に、過酷な家族問題や若者たちの葛藤や情熱を描きながら、不況や政治の混迷、格差社会なども投影していく、心理ミステリーだ。

 市原が演じるのは、父殺しの容疑をかけられた三兄弟の次男で、クールでニヒルな若手弁護士という役どころ。市原は「小説家の代名詞とも言われるドストエフスキーの作品に携われる事を心より感謝しています。今までと一味違う人格を演じられる喜びを噛(か)み締め、監督の演出に精いっぱい応えられるよう誠意を持ち、現場に立つことに精進致します。今作は、サスペンスと共に3人の兄弟やその父親、登場人物1人1人の"考え方""心理""振る舞い"を大切にし、原作の哲学的な要素をお客様1人1人の観点から自分の考え方と照らし合わせ、道理や常識の枠にはまりきらない世界観を楽しんでいただけることを願っております」と、意気込んでいる。

共演に、斎藤工、林遣都ら。

1月12日スタート。毎週土曜午後11時10分~。