勘三郎さん”最後の花道”鳩と天使の紙吹雪
今月5日に急性呼吸窮迫症候群で亡くなった歌舞伎俳優、中村勘三郎さん(本名・波野哲明=なみの・のりあき)さん(享年57)の密葬が11日、文京区の自宅で営まれた。棺には、新しい歌舞伎座の完成予想図と前歌舞伎座の所作台に「中村勘三郎」と書かれた板、闘病中などに届いた手紙が納められた。出棺の際には、2基のバズーカ砲から吹き出された鳩と天使、桜やイチョウをかたどった紙吹雪が舞い、今年4月の「平成中村座」の「法界坊」のクライマックスシーンを思わせる粋な“演出”だった。
本葬は27日正午から東京都中央区築地3の15の1、築地本願寺で行われる。一般会葬者の焼香も午後2時から同3時まで同所で。葬儀委員長は、大谷信義松竹会長、喪主は長男、勘九郎氏と次男、七之助氏。